漫画好きのひとり言

今までありがとうございました!

電波的な彼女 (原作/片山憲太郎 漫画/平岡滉史) 2話

(コンテ構成/降矢大輔 キャラクター原案/山本ヤマト

髪を金髪に戻したジュウ。
早速、学級委員の藤嶋に目を付けられました。
 
雨にもジュウと一緒にいると酷い目に遭うと忠告しますが、
雨は意に介さない。
 
ジュウ様の為なら地獄へもお供する
ジュウ様の喜びは私の喜び
ジュウ様の望みは私の望み
我が存在は これ全て ジュウ様のためにあるのです
何故なら 私とジュウ様には前世からの固い絆が・・・
 
さすがにジュウも雨をつまみ出しましたね。
熱く語る雨に藤嶋も引く、引く。
 
でも後で藤嶋は再度 雨に忠告していたし、
実は藤嶋ってジュウに気があるんじゃ・・・
 
屋上で弁当を食べるジュウに美夜が絡む。
男が作る弁当では無いので、雨が作ったと思ったようだ。
しかしジュウは「お袋が作ったもんだ」と答える。
 
普段は暴虐無人のくせに
思いつきで母親っぽいことをするのに腹が立つ
それを期待している自分にも・・・
 
まだ高校生だし、母親に母親らしさを求めるのは
可笑しい事ではない気もするけどねぇ。
 
美夜はジュウに雨との関係を訊いていましたね。
断じて付き合っていないという言葉に安心しているような・・・
 
逆にジュウが美夜に
「恋人とか好きな奴とかいないのか?」と訊くと、
美夜は嬉しそうに言う。
 
入学以来、初めてジュウ君が私に興味を抱いてくれた・・・
私、紗月美夜には恋人はいません でも好きな人はいます
 
こんなん、ジュウが好きと言っているようなものでは・・・
まあ、美夜の本心は分かりませんけどね。
 
ジュウは自分が嫌いという美夜に、
自分が見てきた人間の中では随分とマシな奴だと、
おまえは良い人間だ そう思う
 
そういうジュウに美夜は笑顔を見せるが、
その笑顔はいつもと少し違った。
 
それが何を意味するのか・・・
ジュウが思うような人間じゃないんだよ?という事なのだろうか。
 
期末テストの準備で学校は忙しくなってきた
雨は進学クラスなので、ほぼ毎日特別補習授業があり、
ジュウは一人で下校するようになった。
 
気楽になったジュウは繁華街に立ち寄るが、
人気の無い場所でいきなり女学生に襲われる。
 
鋭い蹴りをいれてきたが、拳が当たりジュウが口を切ると、
怪我をさせたことに負い目を感じていたことから、
普通の子みたいだとジュウは確信。
 
その子も、それ以上は攻撃してこなかったが、
気が済まないようで「外道」とか「鬼畜」とか罵り始める。
 
名前は教えてくれないが、理由を聞くと姉をたぶらかしたくせにと言う。
身に覚えが無いだけに、姉は誰だと聞くと雨だと言う。
 
ジュウは驚いたでしょうね。
まさか妹がいたとは。
 
優しくて頭が良くて、虐められていた時は助けてくれて、
悩みは何でも聞いてくれて答えてくれて・・・
 
だから許せなかった。
ジュウが否定してくれれば、こんな事にはならなかった。
ジュウのせいで空想に拍車がかかった。
姉の人生を滅茶苦茶にする気か!?
 
そんな事を言われてもなー
友達との約束があるとかで、去って行く光。
(あとで雨に確認して光という名と判明)
 
いずれきっちりケリを付けると光は言うが、
雨の了承も得ずに、そんな事は出来ないと思うが・・・
 
自宅に戻り、眠る事にしたジュウ。
久し振りに母親の弁当を食べたせいか、
寂しさを覚えたのでしょうね。
 
幼い頃、母親がまだ母親でいてくれた頃、
眠れないとよく手を握ってくれた
その感覚を覚えたジュウ。
 
未練がましいな 俺も・・・
 
でもそれは夢ではなかった。
本当に雨が手を握っていてくれたのだ。
 
夜中しかも雨の中、それに玄関は鍵がかかっていた。
どうやって・・・
 
窓から入ったという雨。
外壁の塗装工事中だったので作業用の足場を使ったようだ。
いや、それよりも何故、来たのか?
 
ジュウ様に呼ばれたような気がしました
 
呼んでない
テレパシー? それは幻聴
前世の絆? それは妄想
 
こうして雨の発言を否定し、
雨を家に帰そうとするが、その前に雨に訊かれる。
 
この家でジュウ様は、いつもお一人なのですか?
ご両親はどちらに?
 
一人という言葉に反応したのでしょうね。
 
俺は一人だ!!
でも同情なんかするな
俺はそんなものを欲しがるほど弱くねぇ!
 
雨はその言葉を肯定しましたね。
 
ジュウ様は弱くない
孤独も怖くない
ですが ジュウ様 強さと寂しさを別物なのです
 
強い人でも寂しくなることはあります
私はあなたのために存在します
私がいる限り あなたに寂しい思いはさせません
 
心を見透かされたようでジュウはドキッとしたでしょうね。
 
雨の思い込みは異常
でも何一つ満足に言い返せない
それが情けない
 
それならせめてもの反撃と、
雨で濡れている雨をタオルで拭くジュウ。
拭いていると時に妹の事を訊いていましたね。
 
妹にジュウと一緒に居る所を見られ、
その時に関係を訊かれたので、
私をジュウ様の奴隷にしていただいたと答えたようだ。
 
そんな言い方をすれば、そりゃ・・・
 
それはともかく、
吹き終わった時の雨の表情が良いです。
こうして見ると普通の女の子なんだよなー
 
ジュウも雨に対する評価は変化していた。
 
電波系には関わり合いたくないが、
妙に手応えの良い部分もある。
 
何気ない言葉や悩みにも助言をくれる。
そしてそれが間違っていれば、すぐに意見を引っ込める。
どういう人間なのか、まだ分からない。
中途半端で扱いかねる存在・・・
 
数日後、ジュウが帰宅すると玄関にハイヒールが。
母親のものだとすぐに分かったジュウ。
 
姿を認め、声を掛けるが返事だけで顔を向けない。
その態度に腹が立ったのか、
こっち向けよてめぇ!と母親の肩を掴むジュウ。
 
しかし母親はふり向きもせずに、裏拳でジュウの手を払う。
その威力は強烈で、ジュウは後ろに吹き飛んでいた。
 
強い!
それもそのはずですね。
彼女は柔沢紅香
 
そうか。
ジュウの母親って「紅」の紅香かー
 
そういえば雨は堕花でしたね。
「紅」の裏十三家に同じ名が出てきますが、
関連性はあるのでしょうか。