漫画好きのひとり言

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キューナナハチヨン 978-4 (ヤマモトマナブ) 17話

陰口が酷い中里。
適当に相槌ばかり打つ井塚。
口は達者だが、書類は間違いだらけの曽我部、等々。
 
職場の人間に不満だらけの亜由美。
でも一人だけ尊敬できる人がいた。
同じ事務の奥田先輩。
 
どんな時も怒らず笑顔で接する奥田先輩。
どうしてあんなふうに振る舞えるのだろう?
 
友達と飲んだ後、バスに乗り遅れたため、
次のバスまでの時間潰しに本屋に行くことに。
 
ちょうど泰弥が掃除をしていて、
亜由美と遭遇。
 
例によって、神様から彼女にお薦めの本を指示され、
泰弥は亜由美に一冊の本を薦めた。
 
それは「故事ことわざ慣用句辞典」
亜由美はビックリしたでしょうね。
別に求めていないのに・・・
 
そこで泰弥は説明する。
あなたに必要な本を神様が教えてくれるんです
 
亜由美は「ヤバイ人!?」と思ったでしょうね。
でもまあ、そう言うなら買ってみるかと、
買っていったようです。
 
この後、泰弥に勾坂さんが説明していましたが、
「ジテン」には辞典、字典、事典の三種類があるというのは、
初めて知りました。
 
文字の意味や由来・筆順などの説明は字典、
専門的な分野の用語や出来事は事典か。
なるほどー
 
自宅に戻り、慣用句辞典を開いた亜由美。
そこには職場の人間に使いたい言葉が沢山載っていた。
 
「口叩きの手足らず」「鷺を烏」「唯々諾々」・・・
実際に口には出さないが、
遙か昔から同じような人は何処にでもいたんだと思うと、
いくらか気が楽になった。
 
そして心の中で知識マウント取っているのが
超気持ち良いのだ。
 
そんな時、亜由美は見積もりの間違いで課長に叱られる。
しかし その書類は、
おしゃべりばかりしている社員の代わりやったモノで、
最終チェックしたのは課長。
 
それなのに自分だけが怒られるなんて、納得がいかない。
いくらこっそり精神的にマウントを取っていても、
これは我慢出来そうにない。
 
会社を辞めようと思った瞬間でしょうね。
しかし、横で奥田先輩が課長に謝る。
 
自分がチェックをお願いされていたが、
見落としていたと言うのだ。
 
課長は自分のミスに気付いたかもしれませんね。
次からは頼むよと、トーンを落としていました。
 
亜由美は嘘を吐いてまで助けて貰ったことを
奥田先輩に感謝していましたね。
でも奥田先輩は「情けは人のためならず」と言って笑う。
 
そんな奥田先輩の机に「ことわざ辞典」があった。
彼女も読んでいるのだ。
 
所々に付箋があるので、そこを見てみると、
「人に七癖我が身に八癖」「腹が立つなら親を思い出せ」・・・
それは全て自分を戒めるための言葉。
 
亜由美はハッとしたでしょうね。
触れた本は同じはずなのに
捉え方一つでこんなにも見える世界が違う
 
そして本来は自分達の仕事だったのに、
代わりに処理して貰った事を女性社員が詫びてきた。
 
以前なら怒りをぶつけたかもしれませんが、今は違う。
笑顔で「じゃあ お言葉に甘えて!」
これに嫌な思いをする人はいないでしょう。
 
周囲を変えたいなら、まずは自分から。
きっと亜由美や奥田先輩のような人が増えれば、
職場の雰囲気も変わるでしょう。
 
自分も「ことわざ辞典」買おうかなー