漫画好きのひとり言

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BEASTARS (板垣巴留) 189話

女ってなんで ああなんでしょうねぇ
愛されたがりというか 夢見がちというか・・・
ちょっと引きますよ 正直
 
彼女を妊娠させてしまったのは申し訳ないけど・・・
誰も思わないじゃないですか
ヒョウとガゼルの間に子供ができるなんて
 
つくづく子どもって
残酷な授かりもの・・・っていうのかなぁ
 
メロンの父親から出てくる言葉は、
ゴーシャにとって耐え難いものだったでしょうね。
 
ゴーシャは亡き妻・トキとの事を思い出していた。
 
夢のような毎日だった
心優しくて美しい種族とされるオオカミの彼女が
怪物扱いされるコモドオオトカゲの私(ゴーシャ)と共に
家庭を作ってくれて
 
ゴーシャはとにかく自分の毒に対して神経質だった。
頬にキスをするが、すぐに消毒液をかけて、執拗に拭き取る。
ロマンチックじゃ無いとトキがふて腐れるのも無理は無い。
 
妻や子どもと共にいると、
今まで自分が抱えてきたコンプレックスやしがらみが
あまり気にならなくなっていた
 
というより あの時は
愛を注ぎ合うことに忙しくて
他にことに構っている暇などなかった
 
実際、道ですれ違う者達は異色のカップルを好奇の目で見ていた。
でもゴーシャは全く気にしていなかった。
それだけ幸せに夢中だったのでしょう。

そして訪れたトキの誕生日。
コモドオオトカゲの毒は外食するには嫌がられるため、
自宅のベランダでディナー。
 
これでも外食だし、どんなレストランより素敵と言うトキ。
つくづく思うの・・・
私 あなたといれて世界で一番幸せだって
 
そう言いながらゴーシャにキスをするトキ。
ゴーシャは慌てて、消毒液を取り出し吹きかけようとするが、中身は空。
ストックを・・・と部屋に戻るが、1個もない。
 
ゴーシャは気付かなかったのだ。
幸せな家庭に夢中になっていて、
消毒液のスプレーの中身が減らされていたことも、
ストックがなくなっていたことも。
 
トキがコモドオオトカゲのコンプレックスを忘れさせたのだ。
 
私の勝ちね 愛してる・・・ゴーシャ
 
こうして命を落としたトキ。
こんな愛し方があるのか。
 
だからメロンの父親の発言は、
愛する妻の死を踏みにじっているようで
許せなかったでしょう。
 
種族の違いの関係における覚悟が足りなかったようだ。
今から知ったって遅くないぞ
覚悟ある愛の味
 
まさか毒をメロンの父親に?
気持ちは分かるが、今は孫の危機を何とかしないと・・・
トキが現れて止めてくれないかなー