漫画好きのひとり言

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悪役令嬢転生おじさん (上山道郎) 5話

憲三郎は、この乙女ゲームで生活していて気付いた事があった。
それは乙女ゲーム世界の“攻略対象”は
すべて髪の毛の情報量が多い!!」ということ。
 
モブキャラと比べ圧倒的に髪型が凝っている。
つまりこの世界では髪の情報量こそがモテの重大な要素。
(※圧倒的個人的見解です)
 
髪でモテを強化出来るのも若いうちだけだしね!
(※これは同意せざるを得ない! 年を取ると髪の量がなー)
 
となると、アンナが男子の髪について
どんな考えを持っているかが今後の展開に
大きく関わってくるはず
 
そこでグレイスはアンナに訊いてみた。
生徒会の中で・・・ いえ それに限らなくてもいいですわね
あなたは・・・ 髪に気を遣う殿方(ひと)について
どんな考えをお持ちかしら・・・・・・?
 
男性とか男の人と言えば良かったが、
「ひと」と言ってしまったからアンナは男女問わずと受け止めた。
 
そうしたら、目の前にとても綺麗な縦ロールの金髪美女がいる。
アンナの答えは当然、
あ・・・ はい その・・・
髪の綺麗な女性(ひと)って・・・
とっても憧れます・・・・!
 
そう、アンナも「ひと」と言ったので、
グレイスは髪の綺麗な男性が好みなのかと解釈。
 
そうなるとアンナの本命はロン毛の副会長か、
あるいは色の綺麗さなら金髪の王子(ヴィルジール)か。
(まさかアンナが自分を指しているとは思いもしないのだ)
 
憲三郎としては、アンナには
一番幸せになれる相手と結ばれて欲しいもの。
 
ここで憲三郎はヴィルジールについて、
娘から聞いていた情報を思い出す。
 
王子は一見誰にでも優しく人当たりの良い人格者だけど
実は生まれた時から次代の王として育てられたせいで
全ての人を「国家に有用かどうか」で値踏みしてしまう性格なのだ
 
王子を攻略するには、まず生徒会で
自分の有能さを認めさせないといけない。
 
ここで憲三郎はお父さん目線で見てしまうので、
アンナの大変さだけではなく、ヴィルジールの事も思いやってしまう。
 
恋愛についても そういう視点で人を見てしまうとしたら
王子様に生まれるのも楽じゃないってことだよなぁ・・・
 
そんなヴィルジール。
やはりアンナとグレイスの仕事ぶりをチェックしていました。
 
もちろん二人とも有能で、王子内株価グラフは上昇中
グレイスは婚約者だが、国家にとって必要な事というだけで、
幼馴染みだが恋愛感情を抱いたことはない。
 
まさに憲三郎が娘から説明を受けた通りでしたね。
彼が妻に求めるものは国のために有用であることなのだ。
 
アンナとグレイスは生徒会予算のチェックをしていましたが、
ここでアンナはどうしても計算が合わずに、
グレイスに助けを求めていました。
 
アンナはヴァルツ親方に頼んでいたソロバン(4話参照)を取り出し、
2つの数字の差額を9で割り、
一桁間違えて計算している項目を見つけ出す。
 
PCが無かった頃から仕事をしている憲三郎だから、
こういう見つけ方が出来たのだ。
 
あっと言う間に間違いを見つけ、
アンナが尊敬するのは当然ですが、
これにはヴィルジールも驚いていた。
 
昔から数字は苦手と公言していたはずなのに、
いつの間に そんなことを身に付けたのか?
 
これは幼馴染みならではですよね。
焦る憲三郎は「偶然、図書室に入ったら、
目の前にバサーっと落ちてきた本に書いてあったことを
ちょっと憶えていただけ」と答えるが・・・
 
下手か!!
 
ここはアンナを持ち上げなくては!と、グレイスは
地味な計算を真面目にこなすアンナを褒めるべきと言うが、
王子には分かっていた。
 
負けず嫌いなグレイスが、
苦手を克服するために人知れず努力を重ねてきたであろう事を。
(それは違うが)
 
なのに それを隠し、そればかりか
仲間に手柄を譲るような言動まで。
 
有能かつ謙虚!
 
えっ 私の婚約者
もしかして国家にとって有用すぎでは・・・?
 
王子はかつて無い胸の高鳴りを憶えたのだった。
 
グレイスの株価爆上げ!!
主人公のライバルキャラとしても有能ですね。
 
いや、これをゲーム化したら、
プレイヤーは無理ゲーと投げ出すかも。