漫画好きのひとり言

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もののがたり(オニグンソウ) 七十話

斎を引き裂き、主鷹は現世に戻っていった。
取り残されてしまった挂。
斎は挂だけでも送ると言うが、挂は斎の回復を優先させる。
 
回復するまで待つとなると、今の動きを見届けられない可能性がある。
しかし挂は、世界が唐傘にとって代わられたとしても、
それも一興と言うだけ。
 
斎ほど大切な存在は無いとでも言いたげですよね。
こうして挂の助力は受けられなくなった豊穣達。
 
そして兵馬の目の前には裏返ってしまった姉、兄、祖父がいた。
兵馬は戸惑いや迷いを振り切り、三人に攻撃を仕掛けるが・・・
 
兵馬の攻撃は届かず、逆に兵馬は傷付いて倒れる。
それを見たぼたんは直感で理解させられた。
兵馬の姉・鼓吹と兄・隼人は格が違う。
 
しかし兵馬は折れない。
目の前にいるのは姉と兄を模っただけの化け物。
決して自分が慕っていた二人では無い。
 
次の攻撃で決まる?と思ったが、
鼓吹達は別の方向から攻撃を受ける。
既に察して回避していたが、おかげで兵馬は救われましたね。
 
京都塞眼が戻ってきたのだ。
全員が喰われた訳じゃなかったか。
良かった。
 
引き時と鼓吹達は、ぼたんを連れて去って行く。
兵馬は追いたかったでしょうけど、出血が多く、とても敵わない。
 
きっとこのまま連れて行かれる。
だからぼたんは、ここで自分の心を伝えなくてはと、
兵馬に伝える。
 
信じて待ってる 好き 大好き 兵馬さん
 
ここまで言わせたら、兵馬は必ず救い出さなくてはいけない。
必ず! 必ず辿り着く!
絶対に救い出してみせる! ぼたん!!
 
こうしてぼたんは唐傘に連れ去られてしまった。
兵馬だけではなく、婚礼調度も堪らない気持ちでしょうね。
大切なぼたんを護れなかったのだ。
 
この悔しさをバネに強くなってくれ!!
 
気になるのは大樹の言葉か。
「椿・・・」
 
どちら側にも姿を見せなかった椿。
まさか大樹達を逃すために、一人で残って奮戦しているのか?