電波的な彼女 (原作/片山憲太郎 漫画/平岡滉史) 3話
(コンテ構成/降矢大輔 キャラクター原案/山本ヤマト)
強い。
ジュウは全く相手にならない。
相手が、あの柔沢紅香なら当然か。
彼女は必要な物があったから取りに戻っただけと言う。
身の程をわきまえろ
子供が親に勝つなんて一生無理
ジュウお前には無理だ
子供の頃から言われ続けた。
争っては負け、不甲斐ない自分に、
情けない自分に泣きたくなる。
紅香が家を出ようとすると、雨と紗月が訪ねてきた。
二人はビックリしたでしょうね。
後ろにはボロボロのジュウがいた。
この状況では雨が紅香を敵認定するのは当然。
傘を武器に紅香に立ち向かうが、
ここで紅香が驚いていましたね。
初対面の相手を殺す覚悟が
こんなに短時間でできてしまう
この娘は いったい何だ?
紅香は本気の殺意を当てられ、
雨を懲らしめる気にはならなくなったようだ。
半端な事をすると大怪我すると判断したのでしょう。
二人に「わたしは母だ!!」と告げ、
そのまま去って行く紅香。
堕花という姓に、ピンとこなかったのかな?
次の日の昼休み
屋上に行くと、藤嶋がいた。
不思議な子だ。
不良のジュウを恐れず、大嫌いと言ってみせる。
本が好きで翻訳家になる夢があると、笑顔で語っていた。
凄いなと思い、頑張れよと伝えると、何だか意外そうだ。
何故、中途半端なのかと訊かれた。
不良だからだと答えると、
不良なら私みたいなのは蹴っ飛ばしなさいよと言う。
それこそバカだ。
そういうと、藤嶋は「それが分かっているのに
何であんたはそんななのかしらね」と言う。
たぶん、藤嶋はジュウが心根の良い男だと分かっているのでしょうね。
典型的なツンデレという気がしないでも無いが、
藤嶋は実に好印象だった。
だった
巷で話題になっている連続通り魔殺人事件。
人を殺すのは大変な重労働。
それをこんなに理由も無く人を殺せるのは、
殺人にストレスを感じない・・・・
何かしら使命感を持った人間なのかもしれない。
狂った使命感だが
少女は男にされるがまま。
まるで魂の無い人形のよう。
男はそろそろ時間だと言って、任務を果たしに行く
獲物が何か言っている
「どうしてこんなこと」
答えるに値しないくだらない内容・・・
楽しいからだよ バカ
買い物に出掛けたジュウ。
雨の事を考えていましたね。
ジュウに付きまとうのが使命であり、望みと言いながら、
ちっとも楽しそうには見えない。
あいつにとって楽しい事って本当は何なのだろうか?
ふと暗闇に人の気配を感じたジュウ。
誰か倒れている。
女性だ。
血だらけで倒れていた。
そしてその血だらけの顔には見覚えがあった。
昼休みに屋上で会ったばかりだ。
嘘だと言ってくれ!!
なんだ、この衝撃的な展開は。