片喰と黄金 （北野詠一） 18話

自分は逃走するのに足手まといな存在。
このままでは殺されてしまう。
 
行動を起こされる前にアメリアは、
役に立ちます！
危険な場所は先に通ります
通りに出る際は様子を見ます
 
必死で逃亡の役に立てる事を伝えていましたね。
そしてロスも白人が手元にいれば
使い道もあるかと考えたようだ。
 
ロスはオハイオに向かうと言う。
夜通し歩き、かなり体力を消耗していた。
 
しかしアメリアを信用出来ないので、
彼女を残して眠ることなど出来ないでしょう。
何故、こんな無茶を・・・
 
奴隷狩りに見つかった時は危なかったが、
何とか逃げることに成功。
 
しかし、この先も困難が待ち受けている。
さすがにモラレスもロスの逃亡に気付いているだろう。
 
馬で追い、犬を放つ。
あっと言う間だ。
先回りされ、道は塞がれる。
 
白人は敵。
正義感で通報する。
黒人も敵。
小遣い欲しさに通報する。
 
銃を使われ、足に当たれば良い方で、
頭に当たれば仕方なかったと笑い合う。
 
生き延びても連れ戻されれば
肌に焼き印、腱も切られ、見せしめに鞭打ち・・・
 
聞けば聞くほど、逃亡の困難さを知る。
だからアメリアは疑問に思うのだ。
 
どう見ても他の主人より優しいモラレスから、
何故、逃げ出したのか。
 
実はロスも思っていた。
どうして俺は逃げ出したのだろう。
 
ロスも直前までは逃亡を考えていなかった。
何でも無い一日を平和に過ごす。
それでいいと思っていた。
 
でも足音が聞こえたのだ。
それは未来の自分の足音のように思え、
少ししかない荷物をまとめて、足を踏み出したのだ。
 
・・・その足音はアメリア。
アメリアの足音に誘われただけなのだ。
さすがにアメリアも怒っていましたね。
 
その声は、近くを通りがかった白人に聞こえてしまった。
アメリアは助けを求めるのかと思ったら、
子供の幽霊のフリをして、白人を驚かして追い払う。
 
後になって、今の人達に保護して貰えば良かったのでは！？
と言っていましたが、それでロスが痛い目に遭うのは嫌なもの。
もう少し、ロスに付き合うようだ。
 
コナーはアメリアがいなくなって気が動転していましたね。
アメリアを探しているうちに靴を見つけ、
そして黒人のロスがいなくなった事を知る。
 
二つの出来事が結びついた。
ロスがアメリアを攫ったのだ。
 
そしてショックを受けているモラレス。
楽園を作ったんだよ
鞭も罰もない　笑って働ける楽園を
どうして出て行ったのだろう？
ここは楽園なのに？
 
モラレスは心配とか後悔をしていたわけじゃなかった。
モラレスは良い人なのでしょうけど、
やはりズレがあるのかもしれない。
 
態度が急変しないと良いなぁ・・・
あと、楽園を作った理由があるのかもしれませんね。
昔は酷い扱いをしていたとか・・・