漫画好きのひとり言

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絢爛たるグランドセーヌ (Cuvie) Scène.085

ニコルズの補習は、校長に知られたことからキャンセル。

教えを受けられない事もショックだが、
滝本先生の踊る姿を見せて貰う予定だったので、
それも見られなくなって、奏はガッカリ。
 
落ち込む二人、食事中も静かなもの。
それが珍しかったのか、
レオとマットが声を掛けてきました。
 
週末の予定が無くなった事を伝え、
エヴリンがレオとマットに週末の予定を聞くと、
その件で二人はキーラに話があったようだ。
 
キーラに振付コンクールのダンサーの事を訊くと、
奏とエヴリンに決めたと言うので、
自分達も加えてくれないかと持ちかける。
 
突然の申し出にキーラは困惑するかと思ったが、
キーラは「いいかもしれない」と好意的。
 
そんな話を聞いたら、レベッカも黙っていられなくなった。
「私も参加したいんだけど!!」
 
どんどん話が大きくなり、
結局、キーラも大人数の作品に挑戦してみるという流れに。
 
メインは奏とエヴリンのままだが、それでも皆は構わないようだ。
キーラの振付への信頼感は凄い。
奏はそれを感じたようですね。
 
実際、キーラの作品は凄かった。
彼女の内面の世界の豊富さ、その深みは奏には無いもの。
どうすれば、そうなれるのか考えていましたね。
 
ダンスが上達するだけで満足しない。
ロイヤルにいるからには吸収出来ることは全て吸収したい。
貪欲だなー だが、そこがいい。
 
そしてくるみ割り人形の練習。
奏は先輩として下級生の事に気を配るようにしていましたね。
ズーイにアドバイスをしていましたが、
奏を苦手と言っていたズーイも、これで印象が変わりそう。
 
そしてここでも振付家に必要なものを考えていましたね。
くるみ割り人形では、
1つ1つのパートがパズルのピースみたいに合わさり、
組み上がって作品になっている。
構成力が必要なんだと思ったようだ。
 
異国情緒たっぷりの作品だが、
外国が身近になった今では、「御伽話の世界」じゃなくなった。
 
そしてキーラの「異文化を題材に創作するのは難しい」
という言葉が蘇る。
何か閃きそうな感じ?
 
そして日曜日
キーラが創作した作品を公開。
 
曲は北欧のメタル。
コンセプトは「異物の排除」。
 
異物は奏とエヴリンを指していますが、
異物との違いを受け入れて
より強靱な集団になるというストーリー。
 
それはロイヤルの歴史そのもの。
こんな発想は出来ないと、奏はビックリするばかり。
 
そしてまずはメインの二人にダンスの指示。
キーラの振付は、奏が跳ぶのを好きな事や
エヴリンが柔軟な身体なのにしっかりコントロール出来る事を
活かしたものだった。
 
振付家に必要なもの
ダンサーの能力を見極めて活かすための観察力
 
これにすぐに気付く奏も凄いですよね。
そのうち、奏も面白いダンスを創作するかも?