漫画好きのひとり言

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時給三百円の死神 (作画/桐原いづみ 原作/藤まる) 2話

朝月の死を、なかなか受け入れられず、
ショックを受けている真司。
 
自分が何か別の行動をとっていれば、
別の未来で出会えたのだろうか。
悔いだけが残った。
 
雪希が何か話しているが、あまり耳に入っていない様子。
でもこれだけは耳に残ったでしょう。
 
ロスタイムを与えられた死者は、
未練を晴らすか、時間切れでこの世を去る事になるが、
ロスタイム中に起こった全ての事象・記憶はリセットされてしまう
 
つまり朝月が学校に行っていたことも、
妹にプレゼントしたバッグも、
ロスタイム中に朝月が行なったことは全て消えてなくなる。
 
でも死神だけは記憶を維持出来る。
死者から貰った物は消えるが、貰ったという記憶だけは残るのだ。
 
記憶の修正を受けないのは死神と他の死者・・・
気になったのは他の死者という所かな。
真司か雪希が死者なら、記憶の修正を受けないのも納得なのだ。
 
ただし、死神も退職すれば記憶は消えるらしい。
 
真司は雪希に感謝すべきなのだろう。
実に良いタイミングで説明をしてくれた。
そして朝月と最後の時間をくれた。
でも、今は・・・ 帰ってくれ
 
当たるしかない自分が嫌だったでしょうね。
そんな真司に雪希は
「退職したかったら 退職願をポストに投函して」
と教えてくれる。
 
ただし、二度と死神には戻れないとも。
退職すれば、その瞬間にアルバイト中の記憶は消える。
朝月とのロスタイムでの思い出も永遠に失うのだ。
 
退職願なんて書けるわけがない。
ただ、朝月を失ったショックが大きいだけ。
そして悔いだけが残った。
 
あれが妹との最後になるなんて思ってなかった
なんでもっと上手くやれなかったんだ
あれで未練が晴らせたなんて思えない
 
こんなバイトしなければ、こんな思いをしなくて済んだ。
でもこのバイトをしなければ得られなかったモノもあった。
 
ただあの日を忘れたくない
それがいずれ失う記憶だとしても
 
こうして立ち直った真司。
死神のバイトを続けることに。
 
二人目の死者と会った真司と雪希。
死者の願いは手紙を見つけ出すこと。
それは20年前に離婚する前に息子から貰った手紙。
 
いつも財布に入れていたが、
脳梗塞で倒れた時に財布ごと失ってしまったらしい。
その倒れた場所は河原。
 
広い河原の何処かに財布が?
 
息子の手紙を探す目的も、
夜の店で受けが良いからとか何とか。
まあ、ただの照れだと思うのだけどね。
 
二人目の死者は横柄な態度だし、印象は良くない。
おかげで真司も本気で財布を探そうとしない。
死者が諦めるのを待つようだ。
 
真司は朝月の事を覚えておくためだけに死神になったのだから・・・