漫画好きのひとり言

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夢見が丘ワンダーランド (増田英二) 2話

願いというのは人間だけが持つモノではない。
鶴や亀が人間に恩返ししたいと願えば、叶うのだ。
 
「私 以前 助けていただいたツルですが」
 
そう言って男子高校生・中山下たかしの元に訪れたのが
タンチョウヅルのターニャ。
なかなかの美少女だ。
 
たかしは半年前に鶴を助けていた。
だから疑う余地などなかった。
 
だが、「鶴の恩返し」は正体がバレたら終わる物語。
ターニャは自己紹介で鶴と言ってしまった・・・
 
始まる前に終わった!!
 
でもターニャは鶴を辞めてたかしの所に来ているので、
帰る場所などない。
 
それに気付いた事があった。
正体がバレたのに、ターニャは鶴に戻らない。
ターニャも戻り方を知らないし・・・ それなら・・・
 
出会いから始めましょう。
御伽話の「鶴の恩返し」を参考に。
 
こうして美少女ターニャによる
夢のご奉仕生活が始まる。
 
予定だった
 
気が付けば、何故かたかしが奉仕していた。
きっと様子を見ているだけと、ターニャに確認すると・・・
 
いやいや 鶴に家事とか出来るわけないじゃないスかw
 
そりゃ、そうだけれども!
美少女とのワクワクライフだけでも有り難いけども!
お風呂を覗こうかとか、ドキドキするのも楽しいけれども!!
 
さすがに間違いを起こしそうになるなら、
司法に判断を委ねるらしい。
人間界を熟知していらっしゃる・・・
 
純情を弄ばれ、むくれるたかし。
面倒を見てくれるなら、誰でも良かったんじゃないの?
と言ってしまう。
 
・・・良くないし
むくれるターニャが可愛いです。
 
押し入れに入って恩返しをするフリをして、
いつの間にか居心地の良い部屋に改造し、
引き籠もろうとしていたターニャ。
さすがにたかしも気付いて、ツッコミを入れていましたね。
 
そんな時、ニュースが流れる。
「ツルじゃなくてサギだった?」
 
家出少女が恩返しにきたツルを名乗り、
馬鹿な男子を騙して実際には恩返しをせずに
逆に奉仕させるという詐欺が横行しているようだ。
 
え? ターニャは、本当は人間? 本当に鶴なの?
あまりにタイミングが良すぎるので、
怪しんでしまいますよね。
 
正直、ターニャと一緒に暮らすのは嫌じゃなかった。
凄く可愛いし、話していて楽しいし・・・
 
でもちゃんと帰った方が良いと言う。
人間なら、然るべき機関に相談すべきだし、
鶴なら、俺なんかに恩返ししなくて良いと。
 
半年前のあの時、たかしは一度 怪我をした鶴を
見て見ぬフリをして通り過ぎていたのだ。
 
それに異種族の社会に飛び込むのは、とても勇気が要ること。
そこまでしなくても、気持ちだけで十分。
 
帰り方が分からないのなら、一緒に探すから。
それまでは幾らでも此処にいて良いから。
 
そんな風に言われたら、ターニャも困ってしまいますよね。
恩返ししたくなくなる。
 
だって恩返ししちゃったら
私がたかし様の側にいる理由
なくなっちゃうじゃないですか?
 
確かに一度立ち去ったのは覚えている。
でも、その後、駆け足で戻ってきて、
必死に励まし続けながら、
動物病院に連れて行ってくれた。
 
その後、ターニャはずっとたかしを見ていた。
恩返ししたいという思いをずっと抱いていた。
 
あぁなんて優しい人間がいるんだろう
この方ならきっと

このお人好しならきっと
なんやかんや言いながら
私の面倒を見てくれると!!
 
出ていけぇぇぇえ!!
 
まあ、ターニャは照れ隠しで冗談を言っただけですけどね。
恩を返すその日まで側にいると約束をする二人。
 
そもそもたかしの側にいてあげようなんて女性は
自分以外にいないだろうし・・・
 
結局、主導権を握ろうとするターニャですが、
その目論見は、新たな訪問者によって外れる。
 
私、この間助けていただいたカメなのですが~
 
新たな美少女(しかも巨乳!)の訪問だ!
いいなぁ・・・
やはり、困っている動物は助けるに限る。
 
ターニャとたかしのやり取りが面白くて、
つい個別記事にしてしまいました。
3話も楽しみだなぁ。