漫画好きのひとり言

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悪役令嬢転生おじさん (上山道郎) 6話

生徒会のメンバーはいつでも学園の話題の中心。
中でも最も興味を持たれるトピックの1つに
「生徒会で一番強いのは誰か?」がある。
 
候補は二人いて、
魔法で身体を強化した格闘術を得意とする
「守護騎士」(ガーディアン)のオーギュストと、
家に伝わる秘伝の剣術を継承する
「剣聖」(ソードマスター)のリシャール。
 
攻撃力を低減する魔法が張られている格闘場で、
二人が本気でぶつかり合っていましたが、結果は引き分け。
 
二人の闘いを見ていたグレイスは、
乙女ゲーム的な世界と侮っていたが意外と戦闘も本格的だと、
二人の闘いの迫力に圧されていましたね。
 
戦いを終えて引き揚げてくる二人。
その時、オーギュストの背中に虫がはり付いてきた。
 
虫は苦手と慌てるオーギュスト。
リシャールも「虫はちょっと・・・」と触りたくない様子。
 
しかし憲三郎は見逃さなかった。
オーギュストの背中についた虫は・・・
 
その虫はミヤマクワガタ!!
超格好良いのである。
(※もしかしたらオジサン世代だけかもしれないが)
 
レアな虫を捕まえて興奮するグレイス(憲三郎)ですが、
オーギュストに「そんな気持ち悪いもん よく持てるな?
とっとと潰しちまってくれよ」と言われる。
 
この世界の男子は昆虫に興味がないのか?と思ったが、
元の世界でも、昆虫で遊ぶ文化は
日本以外ではほとんど聞かないことを思い出す。
乙女ゲームだから、女子目線の価値観だったりして?)
 
郷には入れば郷に従えとは言うが・・・
それでもさすがに殺したくはない。
 
オーギュストの要求を断り、
魔法陣“帰”で、ミヤマクワガタを森に帰すのでした。
 
小さな虫でもひとつの命
理由も無く その命を奪うことは
貴族たる者のすることと わたくしは思いませんわ
 
優しい!
この優しさに心を打たれたのはアンナだけじゃなかった。
オーギュストは胸の高鳴りを抑えられないのでした。
 
このフラグは要らないのだが、
アンナのライバルという役目は
果たしている気がしないでもない。
 
そしてヴィルジールやリシャール、アンナと共に
魔法学園の宝物庫へ。
ここには先輩達から受け継いだ武器が保管されているのだ。
 
武器を前にして昂ぶっているのか、リシャールが饒舌に。
聖なる斧ガルガンチュアは、いかなる敵の防御力も無効化する
この斧に葬られた敵は こう嘆くしかない
オー・ノー・・・!
 
えっ?
他にもどんな攻撃も跳ね返す盾の説明で、
敵ははいられないだろう・・・・盾だけに!とか
困ったオヤジギャグを飛ばすリシャール。
 
普段無口なのは、このせいもあるらしい。
 
そして三本の剣(魔剣・聖剣・秘剣)の説明で、
魔剣を手にする者は、誰にも負けんと言うので、
それを受けてグレイス(憲三郎)はこう言う。
 
聖剣と秘剣を手にしたなら、覚悟が必要。
それは悪党共を一斉検挙するまで あとには退けんから。
 
憲三郎もオヤジギャグなら負けない。
そしてリシャールは本能で察知した。
「これは“本物”だ!」
 
参りました!!とグレイスに頭を下げるリシャール。
アンナとヴィルジールには、
訳が分からないやり取りだったでしょうね。
 
こうして「生徒会最強はグレイスらしい」という噂が、
学園内で秘かに流れたとかなんとか。
 
まあ何となく、そんなオチになりそうな気がしていたけどね!