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悪役令嬢転生おじさん (上山道郎) 7話

生徒会にはアンナとグレイス以外にも1年生がいた。
一人は第二王子のリュカ。
王家の次男と言うこともあり、
笑顔を絶やさない明るく気さくな性格。
 
そしてもう一人はランベール。
頭脳明晰、成績優秀で生徒会の仕事も
あっと言う間にマスターしてしまう。
 
ただ、ランベールはアンナに対して当たりが強い。
アンナより先に事務処理が済むと、
入試では主席だったのに遅いなんて、手を抜いているのか
嫌味を言ってくるのだ。
 
アンナは嫌われていると思いますよね。
でもそれは違う。
リュカが説明してくれましたね。
 
ランベールは名門・バランス家の跡取りだが養子。
生まれは辺境の没落貴族の三男。
実質平民と変わらないのだ。
 
でも頭が良くて魔法の才能もあったから、
この学園に入ることが出来た。
 
つまりアンナと似たような境遇。
嫌っているのではなく、ライバル視しているという事だ。
 
好きの反対は無関心。
ランベールはアンナを強く意識しているので、
嫌っているのとは違うのだ。
 
つまり彼の攻略難易度はイージー
すでにフラグは立っている
 
アンナにはグレイスが何を言っているか分からないでしょうね。
 
翌日、ソロバンを利用して集計したので、
ランベールより先に終わったアンナ。
 
グレイスがランベールより先に終わった事を言うと、
ランベールが異論を唱えてきた。
アンナはソロバンを使っているのだから、
その評価は公平性に欠けると。
 
そもそも集計は勝負でも何でも無い。
どちらが早いかという事にこだわったのはランベールの方だ。
返す言葉に詰まるランベール。
 
ここでグレイスが助け船を出しましたね。
それならランベールもソロバンを使えば良いと。
 
向学心の強いランベールなら、興味を持つはず。
そして、ソロバンの使い方はアンナに教えさせる。
 
アンナから教わることに抵抗感があるかもしれない。
しかしグレイスは言う。
 
ツンデレは大抵チョロいからですわ!(※個人の見解です)
 
そんなわけで、アンナはグレイスのアドバイス通りに
ランベールの目を真っ直ぐ見て、
一緒に生徒会の・・・そして学園の役に立ちたいと言う。
 
そこまで言われたら、ランベールも悪い気はしない。
君がそこまで言うのなら・・・ 教わってあげても良いでしょう・・・!
 
うん、チョロかった!
アンナもグレイスの言った事を大体理解したようだ。
(アンナのなるほど!という顔が良いです)
 
ソロバンはもう一つあったので、それはリュカに。
リュカもソロバンをアンナから教われば、接点が出来る。
 
実は捉え所のないキャラほど攻略が難しいもの。
でもソロバンがキッカケ(フラグ)になれば・・・
 
そんな事を考えるグレイスですが、ここで思い出す。
攻略の手順を考えるのって悪役令嬢の役目じゃ無くない!?
 
今更である。
 
そしてグレイスも「今更かぁ!」
悪役令嬢というより、プレイヤー目線ですよね。
 
もう悪役令嬢は出来る範囲でやれば良いか
と思う憲三郎なのでした。
 
そもそも憲三郎に悪役は無理だよなぁ。