漫画好きのひとり言

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電波的な彼女 (原作/片山憲太郎 漫画/平岡滉史) 5話

(コンテ構成/降矢大輔 キャラクター原案/山本ヤマト

死ぬ間際の藤嶋加奈子の画像を見た。
ドラマなどで見る演技ではない
本物の悲痛さがそこにはあった
 
犯人のことがどうしても許せなかった
 
しかし、当てもなく街を彷徨いても見つけることは出来ない。
手掛かりがなさ過ぎた。
 
雨が、異常には異常なりのルールがある
と言っていた事を思い出した。
 
そういえば雨の日に事件が起きているような気がした。
雨を神からの命令と解釈する異常性は
事件の残虐性と繋がるのではないか?
 
図書館で調べてみると、事件が起きたのは
ほぼ全てが雨の日だった。
“ほぼ”という点に一抹の不安は残ったが、
雨の日の可能性は高い それは確かだった
 
雨と行動を共にしないのは、
雨に対する疑念が払拭できていないから。
「雨の日」というのが引っ掛かるのだ。
 
雨が降らない日でも街を彷徨くジュウ。
そんなジュウに非通知で電話が入った。
 
聞き取りにくい声で「コウエン」とだけ。
 
人気のない公園には人の心の闇のようなモノを感じる。
あんな電話を何かのヒントに思うなんて、
自分も大概だと分かっているが、他に手掛かりもない。
 
その時、自然に発生する音とは違う異音がした。
その音がした方に向かうと、
血まみれで倒れている男と、返り血を浴びて立ち尽くす男がいた。
 
まさか こいつが犯人?
 
何をしているのかと聞くと、男は語り出した。
自分は政府の工作員で任務を遂行したところだと。
 
手帳を渡された。
そこに身分が記されているから確認してくれと。
 
しかし手帳は真っ白。
疑問に思い、男に視線を向けようとすると、
既に男は襲いかかってきていた。
 
手帳は隙を作る為の道具か。
 
男はジュウを殴りながら語る。
自分は君のような人類の敵を消す為に政府に雇われた工作員
人類滅亡を企む君達のような邪悪な存在を許すことが出来ない
これは神の制裁を考えて貰っていい
 
男が人を殺す事に心を痛めない理由は分かった。
正義の為という事にしているのだ。
 
こんな奴の妄想に藤嶋は殺された
こんな奴に・・・ こんなどうしようもない奴に
 
ジュウは後悔していた
 
藤嶋ともっと話しておけば良かった
中途半端な俺が嫌いだという
あいつの生真面目な姿勢が 俺はわりと好きだった
 
もっとたくさん話しておけば良かった
死んでしまっては もう文句を言い合うこともできない
 
人を殺すのを正義の為、人類の為と言うこの男を、
どうしても許せない。
 
雨が関わっていない事を確認し、
男に向かっていくジュウだが、男の格闘センスは相当なモノ。
まあ、これくらい強くなければ、無差別に人殺しは出来ないか。
 
それでもジュウも母親譲りのタフさがある。
殴られて奥歯が一本折れたが、
それを飛び道具にして男の隙を作り、殴り倒す。
 
追撃を躊躇い、警察に電話をしようとするジュウだが、
これは甘かった。
男が立ち上がり、襲いかかってきたのだ。
 
腹が据わったとは言っていたが、甘さが出ましたね。
 
ピンチのジュウでしたが、
男は後ろからの突然の攻撃に気を失う。
誰かが助けてくれたのだ。
 
それは雨だった。
ここにいる事がどうして分かった?
 
その問いに「前世の絆です」と言う雨。
・・・うん、まあ、何にしても助かった。
これでこの事件は解決ですね。
 
ジュウにヒントの電話をしてきたのは、
あの男と付き合っていた女性かな?
ジュウと同じ学校の生徒のようだし。