漫画好きのひとり言

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絢爛たるグランドセーヌ (Cuvie) Scène.087

アンドレアが奏にビデオ通話してきたのは、
週末にバレエ団で踊るので、その踊りを見て欲しかったから。
 
それだけアンドレアがガレル先生から評価されているわけで、
奏は、まだ自分がアンドレアに追い付いていないと感じたようだ。
 
踊り始めたアンドレア。
音楽の代わりにアンドレアが詩を口ずさみ、
それに合わせて踊っているのだ。
 
不規則なリズムに合わせて踊るのは難しくて大変なのに
言葉の響きと振りがきっちり噛み合っている
言葉が分からなくても 通じるのが踊りだって今まで思っていたけど
これも“あり”なんだ そうだよ“あり”だ

アンドレアが証明してくれている
しかもアンドレアはファースト・キャスト、代役ではない。
バレエ団でプロと肩を並べて踊るのだ。
 
ここで奏は気が付く。
自分が踊る「ねずみ」もそうなのだ。
作品の一員としてキャスティングしてもらったのだ。
 
ここで奏は思った。
自分で踊るのではなく振付家として人に踊らせるのは
どんな気分なんだろう・・・
 
奏なら「私も踊りたい!」ですよね。
振付家に収まるキャラではないのだ。
 
そしてキーラもやっと部屋に戻ってきた。
奏は自分の発言でキーラが部屋を出て行ったので、
すぐに話しかけましたが、キーラはそれどころではなかった。
 
どうやらキーラは先生に色々と指摘された事や、
奏が自分も創ると言った事で
すっかり自信をなくしてしまったようだ。
 
奏が自分で創ると言い出したのは、
自分の振付では物足りないと感じたからだと
キーラは思ったようだ。
 
皆にも内心 こんなの踊りたくないと思われていたら・・・!!
 
かなりキーラは思い詰めていましたね。
そこで奏はキーラにしっかり言い聞かせる。
 
キーラは凄いよ
キーラの振付に対する真剣さと熱意には
私 絶対かなわない
 
キーラの作品の素晴らしさを伝え、
それでも不安なら一緒に考えると言う。
 
それでは自分(奏)が創ると言っていた作品に、
時間が割けなくなってしまうが、
奏は「別にいいよ」と笑顔で言う。
 
諦めたわけではないが、
間近で制作のプロセスを見るのは勉強になる
何より 私 やっぱり 作るより
自分で踊る方が好きみたいで・・・
 
それを再認識できたのだから、アンドレアには感謝しなくては?
 
そもそも奏はダンサーとしてやっていくにしても、
振付をするというのがどういうことか
学んで理解したかっただけ。
 
それを知ったキーラは、
奏が自分とは逆のアプローチをしている事に気付きましたね。
 
振付家とダンサーが相互理解していたら、
それはより良い作品作りに繋がる。
キーラは奏の考えに同調していましたね。
 
キーラと更に距離を縮めた奏。
そしてアンドレアのダンスを思い出し、
言葉で踊るというアイデアを出していました。
 
皆の朗読を組み込む。
国で親しんだ古典の文学作品を朗読してもらって
曲の上に乗せる。
 
奏の場合は枕草子か。
なかなか難しそうだが・・・
 
でも色んな意見を皆で出し合っていくのは実に良い感じ。
全力で学校の行事をやるのは初めてのことで、
奏も嬉しそうだ。
目指せ1位!!