漫画好きのひとり言

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あなたがしてくれなくても(ハルノ晴) 47話

自分の後ろにいるのは誠の妻・楓。
みちは動揺を隠せない。
ついには立っていられなくなってしまった。
 
楓が心配し、休憩室に連れて行こうとしてくれた。
大丈夫ですと言いながら、意識を失うみち。
 
華が言っていた。
だから言ったじゃないですか 覚悟が必要だって!
 
本当にその通りだった。
何の覚悟もなかった
 
新名さん(誠)に奥さんがいるって
わかっているつもりだったけど
どこかバーチャルで・・・
 
まさか実際に目の前にするなんて
思っていなかった
 
私 どこまで甘かったんだろう
 
結局、楓がみちを休憩室に連れて行ってくれた。

みちの具合が悪くなった事を知って、
田中君と華が休憩室に来ましたが、
華も目の前の美女が誠の奥さんと知って驚いていましたね。
 
そして華はみちが倒れた理由も察したようだ。
なるほど・・・ やっぱり先輩には荷が重かったか・・・
 
みちが意識を取り戻し、楓のことを心配したが、
田中君が対応してくれたと聞いてホッとしたようだ。
(ちなみに誠は外出中でした)
 
華は、みちには言いませんでしたが、
正直な感想を頭に浮かべていましたね。
 
先輩 ありゃ手を引いて正解だったかも・・・ですね
まあ、見た目だけで判断すると、そうなるかもしれませんね。
 
そんな感じでライバル(?)を地獄の底に突き落とした感のある楓ですが、
彼女は彼女で「誠がいなくて良かった」と思っていた。
朝の勢いのまま会っていたら なんか変なことを言っていたかも
 
失敗したくない時ほど平静じゃなきゃダメ
女のヒステリーほど愚かな感情はない
 
楓はクールですね。
そのクールさが誠にとっては、どうなのかな?とも思うけど。
 
帰りの電車ですっかり凹んでいたみち。
まるでファッション誌から そのまま出てきたような人だった
 
誠の奥さんがあんなに美しい人だったとは思わなかったのでしょうね。
そして一生懸命着飾った自分が惨めに思えた。
 
アップした髪、ゴールドのイヤリング、新調したバッグ
全部今すぐ取ってしまいたい
私がどんなに着飾っても あの人のスッピンにすら敵わない
 
考え事をしていたら、電車を乗り過ごしそうになった。
慌てて電車から降りようとして、足をくじいて転んでしまった。
10cmのヒールなんか履くから・・・ 身の程を知れと笑われたみたい
 
帰宅すると、陽一が夕食を作っていた。
驚くべき変化だ。
 
しかし傷心のみちは、汗をかいたので、
このままシャワーを浴びると言う。
 
新名さんとは完全に終わったと思っていた でも
終わってなんかいなかった
じゃなきゃ こんなに動揺しない
 
いや
 
終わる訳ないんだ
 
だって
 
関係が終わっても
事実が消える訳じゃないから
 
みちの様子がおかしいので、陽一が心配して声を掛けてきた。
・・・どうしたんだよ
 
どうもしていないよ!
ちょっと色々あって・・・
 
じゃあ どうもしていなくないじゃん
話を聞くだけなら出来るからさ・・・
 
どうして今 そんな言葉をくれるの?
もっと・・・ もっと早く 欲しかった・・・
(そうすれば、こんな想いをすることもなかったよね)
 
私・・・ 自分が嫌い 大っ嫌い・・・
何の覚悟も 責任も負わず
ただ狼狽えるだけの弱い自分が・・・
 
そんなみちに、陽一は言う。
・・・俺は好きだよ・・・
どんなみちも
 
どんなみちも?
じゃあ、誠とのことを話しても、好きでいられるのか?
 
本当の事を知ったら 私のことを嫌いになる
 
陽一から優しくされるほど、自己嫌悪に陥るみち。
いっそ、本当の事を話して、
陽一から嫌われようとするのでしょうか。
 
ちなみに次号は休載。
次回48話は12月15日頃掲載予定です。