変と乱 （しおやてるこ） 9話

登校してきた莉子。
当然、周囲の目は冷ややかだ。
 
しかし、莉子はそんなクラスメイトに「殺すぞ」と脅す。
復讐される覚悟をして、虐めているのか？
さすがに、そこまで言われたら周囲は何も出来ない。
 
今の莉子ならやりかねない。
絵美を殺して遠くに行くしかない
あの発言も本気なのではないかと思えてきた。
 
莉子の復帰に絵美は笑顔。
涼子に何があったか訊いていましたね。
 
涼子はクラスがバラバラになってしまったし、
もう止めようと言うが、それでも絵美は何があったか訊いてくる。
その表情に笑顔はなく、本気で訊いているのだ。
 
涼子は莉子が絵美を殺すと言っていた事を伝え、
絵美の想いは莉子には届かないのではないかと言うが、
それを聞いて絵美は笑い始めた、
 
涼子さんがバカみたいな事　言い出すから
 
涼子は真面目に絵美を心配しているのに、
何がバカみたいな事なのか？
 
ここで絵美が本心を語り始める。
 
私が莉子にまだ恋でもしていると思っているの？
本当にバカね
そんな感情はね　莉子の弟くんと一緒に死んだの
 
莉子は私の気持ちを利用して
弟くんを死に追いやったんだよ？
私のココロもカラダも汚しておきながら
 
全部私のせいにして
自分だけは悲劇のヒロインを演じて
知らん顔していたんだから
 
それなのに私がどんなに莉子の気持ちに応えても
「アタシの弟は死んだのに　なんでアンタは生きてるの？」
と、莉子は一度も応えてくれなかった
 
でも莉子は私を殺したいと言ったんだね
やっと・・・
私と莉子は相思相愛になれたのかもね
 
利用だけ利用して、要らなくなったら酷い扱い。
いつしか愛情が憎しみに変わったのでしょうね。
 
そして莉子を殺すつもりでいたが、
莉子も自分を殺そうとしているのなら、
今こそ思いは同じと言いたいのでしょう。
 
絵美が涼子に近付いたのは、
涼子が莉子に選ばれた者だったから。
絵美がやるより、莉子にダメージを与えることに成功した。
 
だから涼子には感謝しているが、
これから面白くなると言う所で降りるなんて言うので、
絵美は涼子に興ざめしたようだ。
 
やっと涼子は絵美の本当の目的に気付きましたね。
それは“復讐”。
 
じゃあね　期間限定のお友達さん
邪魔だけはすんなよ？
 
そう言いながら去って行く絵美。
過去は消せないけど未来は変えていけるからと、
涼子は絵美を止めようとするが、
絵美は涼子の手をペンで刺し「降りた奴が口を出すな」と言う。
 
涼子の薄っぺらな言葉では絵美を改心させることは不可能。
もう絵美は止まらない。
 
このまま莉子と絵美の殺し合いになるのでしょうか。
ピエロだった涼子、もう彼女の出る幕はないのでしょうか。