漫画好きのひとり言

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ノラガミ (あだちとか) 91-2話

大祓に呼ばれなかったタケミカヅチ
「武神だから」では納得出来ない。
 
それは誓約に加わったから。
そんな覚えはないし、二度の大逆討伐の陣頭に立ったと訴えるが、
夜卜を引き留めたことが、加わったとみなされたのだ。
タケミカヅチは叛乱分子。
 
しかしあの時、恐ろしくて傍観者になっていた事を恥じたという大黒天は、
こう付け足していた。
 
胸を張れタケミカヅチ
あの日 おぬし達は天よりも正しかったんじゃから
 
そこまで言われたら、タケミカヅチは術師捜しに専念するしかない。
「絶対 術師の首を挙げてやるからな!!」
頼むぞ タケミカヅチ
 
タケミカヅチとの電話を終え、大祓に向かおうとする大黒ですが、
その時に縁結びの絵馬を落としてしまう。
慌てて「みんな 幸せになりますように♡」と祈願して結び直していました。
 
その絵馬には、ひよりと夜卜が描かれていた。
誰もが二人の事を心配しているのだ。
 
そしてハルの手紙を渡されたものの、
開封して読むことが出来ない姉のユカ。
弟を見捨てたから読めないんだねとノラに指摘され、
それを肯定するユカ。
 
ユカは戸棚にしまってあった箱を取り出し、ノラに見せる。
そこにはユカがハルに宛てた手紙が入っていた。
 
ある日まとめて戻ってきた。
差出人に父の名前が書いてあってゾッとした。
電話だと父が出ると怖いので手紙にした。
 
そして父親が目にしてもハルに害が及ばないよう、
当たり障りのない文章にして手紙を書いた。
「本心は書けなかった・・・」
 
でもそれが、どれだけハルを傷付けたか。
破られた手紙を見れば、その思いは一目瞭然。
 
きっと 今も許せないでしょうね 私のこと・・・
なにもしてくれなかった母も 先生も おまわりさんも
見て見ぬフリした人達も・・・
 
姉からの手紙を破いたのはハルだったのでしょうか。
父親がハルを殺してから、ハルの痕跡を残さないようにするため、
わざと破いて突き返したのではないだろうか・・・
とにかくハルの父親は悪魔のような人間にしか思えないから。
 
その頃、莠(雪音)の善網は更に広がりを見せていた。
部下にきつく当たる上司を見て、それをたしなめる周囲の者達。
そして迷惑駐車をした車に迷惑だとメッセージを入れる者達。
タバコをポイ捨てする者を注意する者達・・・
 
皆が間違いを正してくれる。
神なんかよりもずっと良い。
 
オレは神様より人の善意を信じる
善網をもっと大きく 遠くへ・・・
 
雪音は天道を非とした。
これは術師の思惑通りでしょうね。
 
そして今は人の道を肯定しているが、
実はよく見れば人の道も・・・
 
タバコのポイ捨てを注意するが、
その吸い殻を拾おうとはしない。
迷惑駐車した車への落書きはイタズラだと思われてしまう。
(器物損壊になるしなー)
 
善網も粗い
しかしその広がりは天を覆い尽くしそうだ。
 
その頃、天では宮様が動きを見せていた。
大祓来たり
大禍を狩る
 
まさかのタイミングだ。
全てが術師の思惑通りだとしたら・・・
嫌な予感しかしない。