漫画好きのひとり言

今までありがとうございました!

あなたがしてくれなくても(ハルノ晴) 49話

どう頑張っても誠の妻・楓のようにはなれない。
いい女になろうという気持ちが消え、
いつものラフな格好に戻ったみち。
 
華からは似合っていたのにと残念がられるが、
「そっちの方が先輩らしいですけど」とも言われる。
らしい・・・
 
そう 今まで拒否されるのが私だった
それが当たり前で ずっとそうなんだと思っていた
まさか逆転する日がくるなんて
 
求めてきた陽一を拒んだ。
みちは自分の行為に驚いていましたが、
それは陽一も同じ。
まさかみちが拒むとは・・・
 
同僚の妻に対する愚痴に、
お前が悪さした時点で夫婦のパワーバランスはお前が下なんだ
それが本当に嫌なら離婚するしかねーんじゃねぇの?
とかなりキツめのコメント。
 
自分に当て嵌めて言っていたのでしょうか。
 
ずっと崩れてなかったのに・・・
俺とみちのパワーバランスは
出会った頃から今まで・・・
 
みちと出会った頃
それは陽一が大学4年(みちは1年)の時だ。
先に陽一が入っていたファミレスのバイトに
みちが入ってきたのだ。
 
周囲は「芋みたいだ」とみちを評価。
でも陽一は早くバイトを覚えようと頑張るみちに
“芋・・・・か?”と感じたようだ。
 
上の棚のモノを取ろうとしていたみちを助けた陽一。
それがスイートポテトの箱だったので、
そこから芋を連想し、みちと重なった。
 
思わず笑みがこぼれた陽一。
みちはその笑顔にホッとしていた。
無愛想な陽一に嫌われているのかと思っていたのだ。
 
その日から陽一に向ける顔はいつも笑顔で
いつの間にか一緒に居る事が多くなって
それが心地良くなっていた
だから
 
みちから「好きです 付き合ってください」
告白された時は、あっさり「いいよ」と応えた。
その流れは自然だった
 
みちの誕生日を忘れて友人と約束してしまった時も
みちはあっさり許してくれた。
こちらに非があっても、それを押し付けてこない。
 
今まで会ってきた誰とも違う
 
姉からも みちと付き合いだしてから、
険しい顔をする時が少なくなったと言われた。
そして「何年も素で一緒にいられる人はそうそう出会えない」と言われた。
 
陽一が結婚を決意したのは、この時かもしれませんね。
 
そしてその通りで結婚しても変わらなかった。
レスになっても傍にいてくれて
だから
バランスが崩れる事はない・・・
 
ないんだ・・・・
 
本当は拒まれた時点で、
今までのバランスは崩れているはずですが、
そう思いたくないのでしょうね。
 
この後の陽一の行動に注目です。
 
ちなみに次号は休載。
次回50話は2021年2月16日頃掲載予定です。