漫画好きのひとり言

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蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance) Depth:123

アドミラリティー・コードの主人であるエコンは
膨大にして悠久なる知の集合に依って強大へと至った存在
あらゆる事象をその手に納めた。
しかしその存在を以てしても理解出来ないことがあった。
 
その一つが遙か百億周期前に存在したはずの自身のルーツ。
知を集め、その力を得た存在からすれば鞭はあってはならない。
故にエコンは進化の再現を試みることにした
 
どのような存在が起源となり
どのようにして自身へと至ったのかと
言わばそれを試す試験場 それが地球
 
そしてシミュレーション結果の一つがお前達だ
 
アドミラリティー・コードは地球が命を宿してから
ずっと監視していて、一定条件を満たした時に、
それを試すようプログラムされていた。
 
試す・・・ それは何かというと・・・
 
お前達には「戦争」をしてもらう
 
生物が持っている最も根源的な本質である闘争本能
ここまで進化・進歩してきた根源には全て闘争的なもの
何かに対しての戦いでしかない
 
ルールを決めて秩序を保ったとしても、
それを逸脱する行為に対しては暴力で収める。
つまり何時いかなる時にも戦いがなくなることはない。
 
暴力が自身の不可分な側面であり
無くす事が出来ない本性の一つであるなら
それをどう管理し、どう使うのか
それが人類の宿命とも言える命題であり、
この問題からは誰も逃れる事は出来ない
闘争本能の使い方を誤れば人類はいつでも自滅し得る
 
だから戦争で試す
人類の根源たる闘争の最大である戦争で試す
 
人類がどう闘争をコントロールし、
どう考え どう扱い 何を求め 何を手にするのか・・・
それをアドミラリティー・コードが見極めるというのだ
 
戦争の果てに絶滅したとしても構わない
世界をリセットする手間が省けるからだ
 
つまり人類は戦争を使いこなさなくてはならない
そして示さなければならない
この後も存在しうるに値する存在か否か
 
そのための状況も用意してある
 
メンタルモデル達が人類と戦争するのか?
それは違うようですね。
 
彼女達も知的生命体として進化している。
つまり評価の対象となったのだ。
 
お前達はこの地球に発生した生命だ
何かに抗い 何かを追い求め
何かを越えようとしない者達に用はない
 
メンタルモデル達も戦い、
闘争本能を制御してみせなくてはいけない。
 
この星での在り様を示せ
 
メッセージは目の前にいる者達だけに伝えた訳じゃない。
地球上にいる知的生命体の全てに発信したのだ。
未来に存在しうる種であるかを示せ
可能性を示せ
 
さすれば私はお前達に未来を預けるだろう
 
逆に言うと、可能性を示さない限り、
人類に明日はないという事ですね。
これは最終勧告と言えるかもしれない。
 
当然、このメッセージは群像にも届いていた。
群像は「あなたを討てとでも言うのか」と呟いていましたが、
“それもまた一つの道ね”イオナに似た女性が目の前に現れ、
微笑みながら消えていった。
 
それもまた一つの道・・・
他にも示すことが出来ると言うことですよね。
とにかくベストの選択をしてくれ。