憂国のモリアーティ (原案/コナン・ドイル 構成/竹内良輔 漫画/三好輝) #54
市内の四方から火の手が上がる。
このままではロンドン中が炎に包まれてしまう。
犯罪卿の目的は貴族の殺害だけではなかったのか?
市民に動揺が広がったでしょうね。
火災発生当初は、
ロンドン塔の火災は貴族に任せようという話だったが、
放っておくと結局市民にも被害が及ぶ。
消火を貴族だけに任せておいては追い付かないと判断し、
市民も手を貸して消火活動を始めていた。
ウィリアムの狙いはそこだった。
貴族も市民も関係なく、手を取り合って困難に立ち向かう。
これは大きな一歩になるだろう。
そして後は全ての憎しみを一手に引き受けて
犯罪卿(ウィリアム)が退場するだけ。
まばゆい閃光で全員の目を惹き、
ウィリアムとホームズの対峙に注目させた。
あとはホームズがウィリアムを殺せば、
ウィリアムのシナリオ通りだが・・・
ホームズはウィリアムに手を伸ばす。
まだ間に合う
この世で取り返しの付かない事なんて
一つもねぇんだよ!!
ホームズはウィリアムを説得しようとするが、
ウィリアムは失望しただけでしたね。
君の手は取らない
僕は間違ってなどいない
悪魔は貴様だ!! シャーロック!!!
ここまで手を悪に染めた自分に
生きろと言うホームズを悪魔だと言いたいのでしょうね。
ウィリアムはホームズに追い詰められた事にして、
建設中のタワーブリッジから飛び降りる気かな。