カワイスギクライシス （城戸みつる） #31 #32

#31
猫のケアで難問は爪切りでしょうね。
でも飼い主として、いつまでも他人に頼っていてはいけない。
 
リザも分かっていて、次から・・・　あるいは次の次か・・・
その次か・・・　そのうち・・・　一人か・・・二人か・・・三人位で・・・
こんな覚悟ではダメだ！！
 
そもそもブラッシングだけでも苦労しちゃうし、
風呂に入れるのもなかなか酷い有り様。
甘えまくるよぞらに手を焼いてしまうのだ。
 
爪切りは切りすぎると危険。
血管や神経が通っている所まで切ったら・・・
 
想像しただけで腰が抜けたリザ。
それでも乗り越えなくてはいけないと、
挑戦することにしたようだ。
 
華澄達は別室で待機。
モニターでリザが爪切りをするところを見守ります。
ちなみに通信機器をいじって、
リザの心の声が聞こえる様にしています。
宇宙の技術が凄すぎる。
 
精神状態がヤバいと思ったら突入して欲しいとのことだが、
最初からヤバい場合はどうしたら良いのだろうか・・・
 
心の声が聞こえるのは良いが、
とにかく可愛いしか聞こえない。
 
でも膝で大人しくしているよぞらを見て、
自分を信頼していると感じたリザ。
 
よぞらを傷付けたくない
傷付けるわけにはいかない
私がよぞらを守るんだ！！
 
その思いがリザを無我の境地に誘っていきましたね。
よぞらまで無我の境地に至っていたのに笑った。
 
とにかく爪切りに成功したリザ。
華澄達への感謝も忘れていませんでしたね。
心の声が聞こえまくっている状態なんだが！
リザって本当に性格の良い宇宙人だよなー
 
#32
肉球は可愛い。
しかし猫のことをよく知らないリザの仲間達は、
どんどん想像を膨らませ酷いことに。
 
肉球が伸びて獲物を捕らえるとか、
卵を産み付けるとか、どんな魔物だよ。
 
話を聞いていた華澄はついに怒ってしまった。
「もういっその事　私をその会議に参加させろ！」
 
口は災いの元
本当に宇宙船に連れて行かれました。
固まる華澄が良いです。
 
でもまあ犬派の華澄からすれば、
「猫なんてただ可愛いだけだよ
怖くも何ともありませんから」です。
 
しかしその発言は、なかなか受け入れて貰えない。
それはフィアナの言動を見ているから。
 
可愛いモノを見ただけで、人はあそこまで壊れない。
猫に何かされたとしか思えない。
 
いや、それは可愛いに耐性が無いからだよ。
ここでリザが余計な事を言う。
 
「華澄は犬派の人間だしな」
犬派？
猫派と犬派で人類は対立しているということか！
華澄は解放軍の重要人物という事になっちゃった。
 
結局、華澄がどれだけ言っても、彼らの妄想は止まらない。
犬を出したせいで、さらにややこしくなっただけだよ。
 
まあ、怒る華澄も可愛いから、
読んでいるこちらは全然問題なかったけどね！