漫画好きのひとり言

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悪役令嬢転生おじさん (上山道郎) 9話

ゲームの世界に憲三郎が転生したのなら、
現実世界の憲三郎はどうなってしまったのか?
それが気になる所でしたね。
“転生”なら死んだ事になりますが・・・
 
屯田林日菜子20歳
彼女はオタクの父(憲三郎)とオタクの母の間に生まれた
血統書付きのオタク!!
 
日菜子が「マジカル学園 ラブ&ビースト」の縛りプレイを楽しんでいると
母親から父親が事故に遭ったという電話が入る。
 
検査の結果、脳に損傷は見受けられず、目立った外傷もない。
しかし何故か意識が戻らない。
脳波を見る限り、夢を見ている状態に近いが、それ以上は不明。
このまま入院して明日から精密検査を始めるらしい。
 
日菜子も母(憲三郎の妻)も、あまり心配していませんでしたね。
きっとそのうち ひょっこり目を覚ます。
憲三郎が助けた子供も無事だったし、
まるで特撮ヒーローみたいなのだから、目を覚まさないわけがない。
 
母は入院の手続きがあるというので、先に自宅に戻った日菜子。
テレビが点けっぱなしでゲームも途中だった。
 
日菜子がゲーム機やテレビのリモコンを操作するが、
全く受け付けない。
 
不思議に思ってゲーム画面に目を向けると、
アンナが初めてグレイスに絡まれるシーンだった。
 
でもなんかグラフィックが違う。
隠しルート?と思ったが、
グレイスのセリフとグレフィックを見て驚いた。
 
「あなたはさぞかし見識のある親御さんに
大切に育てられたのでしょうね・・・!」
いつもとセリフが違うし、何より名前がグレイス(憲三郎)となっている。
 
お父さんの意識は このゲームの中に入っている
その事を帰ってきた母親に伝えると、すぐに理解してくれた。
これも若い頃から異世界物を読んできた母親だから。
 
そして日菜子が気付いた事を聞く。
基本的に操作を受け付けてくれないし、テレビの電源を切ることも出来ない
ただAボタンでストーリーを進めることだけは出来る(選択肢は無い)
これまでのことを再生する日記機能は生きている
 
そこで日記機能を使って、これまでの事を見ることに。
 
エレガントチート・・・ 確かにお父さんが言いそうかな?
そういう時は9で割る・・・ この実務能力はお父さんっぽい
一斉検挙するまであとには退けん! お父さんだぁ~!!
 
こうして確信した二人。
そして「はしゃいでいる身内を見る恥ずかしさ」があった。
 
問題は「どうしたらここから帰ってくる事が出来るのか?」
保証はないがゲームをクリアするしかないですよね。
現状、それしか出来そうなこともない。
 
そんなわけでストーリーを進めた日菜子。
分かったことは時間の流れが違う事。
一晩進めたらゲームでは一ヶ月経っていた
 
そして序盤の重要イベント「ビースト召喚」に辿り着く。
これは前話(8話)のイベントでしたね。
 
ここでゲーム画面に変化があった。
「グレイス(憲三郎)がビーストを召喚します 手を貸しますか?」
と問いかけがあり、「はい」「いいえ」の選択肢が出てきたのだ。
 
初めてストーリーに干渉できると、興奮する日菜子。
しかしビースト召喚はただの運ゲーで手を貸すも何も無いはず。
 
それでも父親の手助けが出来るなら、答えは一つ。
「はい」を選択すると、グレイスと憲三郎が現れた。
 
「グレイスと憲三郎の魔力からビーストを合成します」
「二つの魔力を合成してください」
 
合成って? どうやって?
 
「手で直接行なってください」
 
手で直接!?
 
テレビの液晶画面に手を差し伸べると、日菜子の手は画面の中へ。
そして日菜子の手によってグレイスと憲三郎は合成され、
伝説級のレアビーストのエンシェントドラゴンに。
 
8話の声と手は日菜子だったのかー
今後は娘の力も借りてゲームクリアを目指すことになりそうですね。

そして憲三郎は死んだわけではないという事も判明。
いつかはこちらの世界に帰ってくるはず。
次回の展開も楽しみです。