漫画好きのひとり言

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スーサイドガール (中山敦支) 11話

このまま あの場所まで 天使様とランデブーですわ
 
星を連れ去って、ある場所へ向かう夕空。
しかし、途中で自分が真っ二つにされるイメージが湧いた。
それは明確な殺意を向けられたから。
 
殺意は満天から放たれたものだった。
満天は変身して夕空の後を追っていたのだ。
 
しかし邪魔はさせない。
断末魔法トワイライトミサイル(注射器)を満天に放つ。
 
フルスカイディスタンスで全てのミサイルを叩き落とされたものの、
狙いは満天にミサイルを当てる事では無かった。
注射器に含まれている成分を満天に吸わせる事だった。
 
危険を察知して瞬時にその場から飛び出す満天。
もう一息吸っていれば終わっていたが、その辺はさすがだ。
 
でもこれも夕空の狙い通り。
満天は自ら間合いを解いたのだ。
満天の頭上にはミサイルが待機していたのだ。
 
これが本命。
首筋にミサイルは命中し、倒れる満天。
0.01gでアフリカ象も眠る薬だ 立てるわけが・・・
 
しかし立ち上がる満天。
返せよ その子はボクの「生きる歓び」なんだ
 
どちらも本気モード。
どちらかが死ぬまで、この戦いは終わらないのか?
 
しかし全力でぶつかる直前、二人の武器は吊り上げられる。
星の断末魔法だ。
意識を失っているはずなのに、
それでも二人の戦いを止めようとするのか。
 
そんな時にフォビアが襲いかかってきた。
何故、こんな時に。
満天は間一髪で躱したが、夕空は躱すどころか手を広げる。
どうか食べてくれとでも言うかのように・・・
 
家族でお出掛け
おめかしして遊園地へ行って、洋服を買って、レストランへ行って・・・
とても楽しかった
 
そして両親は言う「海と星がよく見える良い岬がある」と。
すぐそこだよと言いながら指を差し、アクセルを強く踏む。
 
夕空・・・ 愛してるよ
 
父も母も死に囚われていた。
車ごと海へダイブしたのだ。
 
それは夕空の記憶。
星は夢の中でそれを見ていたのだ。
 
気が付くとそこはフォビアの中。
夕空は油断して食べられたと言っているが、どう見ても違う。
望んで食べられたのだ。
 
ワザと食べられたの?
そう訊くと夕空は笑みを浮かべる。
 
本当なら天使様と絶好のロケーションと
絶好の自殺方法で死にたかったです けど
こうして あなたと一緒にフォビアに殺されるのも悪くないなって
 
それを聞きながら星の頭の中に
フォビアを通じて夕空の記憶が入ってきた。
 
海の中の夕空。
なんで?と思ったが、父は夕空を掴み、車の外に放り出す。
たぶんフォビアに抵抗し、娘だけでも助けたいという強い意志が
そうさせたのでしょう。
 
でも夕空は置いていかれたと思った。
選ばれなかった。
あそこは愛する二人しか行けない場所なんだと思った。
 
そんな幼い夕空を抱き締める星。
彼女のトラウマはここから始まったのだ。
 
満天はマスターと共にメランに導かれて、ある場所へ来ていた。
そこは夕空の両親が無理心中した岬。
 
そして幼い夕空を抱き締める星の姿もあった。
出てこい そこに隠れているんだろう?
夕空ちゃんのお父さんとお母さんを殺したフォビア!!
お前はあたしがぶっ吊るす!!!