漫画好きのひとり言

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もののがたり(オニグンソウ) 七十六話

本来なら広大な異界の特定の場所(唐傘がいる場所)に
行き着くのは至難。
 
しかし唐傘の急襲で傷を負い、血を流した者なら、
内と外から血と血を繋いで道を作る事が出来る。
一人でも生還出来た事が、ここで活きてくるのだ。
 
こうして特定の場所を捕らえ、そこに兵馬達は向かうわけですが、
問題は突入した後の入口の処置。
 
これまでの入口が唐傘に押さえられている以上、
新たな扉を設置し制御しなければならない。
そして、その役目は白百合が担う。
 
扉を閉じきっては皆が戻ってこられず、
開ききっては現世に異界の影響が出かねない。
 
つまり扉が閉じきらない限界の隙間で
維持し続けなくてはいけない。
白百合にかかる負担は相当なモノ。
 
でも白百合は笑顔で語る。
見せて下さい 兵馬さん
捕らわれの姫を救い出し 幸せな結末を迎える物語が
確かにある事を その為なら私
いくらだって頑張れる
 
それに兵馬は応えるように
ユリちゃん! 頼んだ!
 
ぼたんは必ず助け出す。
その想いを胸に兵馬達は黄泉路に足を踏み入れる。
 
踏み入れた場所が唐傘に通じているのは確か。
そして前方から凄まじい速度で敵が迫ってきた。
 
先陣を切るのは唐傘がその臓腑にしたためた骸の兵隊。
それが物凄い速度で兵馬達に襲いかかる・・・
ことはなく、そのまま通り過ぎていった。
 
奴らの狙いは兵馬達ではなかった。
現世に出て暴れる事だった。
 
精鋭を常世に送っているだけに、
現世の戦力がやや不安ですね。
それでもきっと兵馬達が帰る場所を守って命を賭けで戦うでしょう。
 
死ぬな、白百合!!