漫画好きのひとり言

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キューナナハチヨン 978-4 (ヤマモトマナブ) 23話

席が前だったからという理由だけで虐められる沖嶋君。
自殺を考えるほど辛いようだが、
その前に死ぬという事について考えていた。
 
死ぬってどういうことだろう
ネットの呟きもTVのニュースも遠い世界の出来事みたい
現実に人ひとり人生が急に終わったって
一体どうなるって言うんだ?
 
本屋で自殺についての本を手にする沖嶋。
そこに泰弥が声を掛ける。
「へー 面白そうな本読んでるね」
 
漫画か小説でも書いていて、創作の資料を探している?
そんな風に泰弥は言う。
 
面倒な事になるのも困るので、とりあえず肯定する。
じゃあコレ!!と、手渡されたのは漫画だった。
 
困惑しながらも、これで自殺の本も買える。
結局、泰弥が薦めてきた漫画も購入して、帰宅。
 
気になったのか、すぐに漫画を読んでみた。
それはとても面白い内容で、続きが気になった。
手渡されたのは2巻までなので、続刊を調べてみた。
 
しかし2巻までだった。
作者が自殺していたのだ。
こんな面白い作品を描いていたのに何故?と思った。
 
作者はどんな展開を考えていたのだろう。
作品の中のキャラクターは、これからどうなるのか。
こんな中途半端な終わりなんて・・・
 
そこで沖嶋は気付いた。
これが死ぬと言うこと
 
そして残された者の気持ちも分かった。
もし自分が命を絶ったら、親は・・・・
 
この気持ちに気付けた事は、自殺した作者には届かない。
伝えたい事は伝えられるうちに・・・
そう思ったら、沖嶋は居ても立ってもいられなかった。
 
泰弥は沖嶋がヤバい本を手にしていたことに気付いていた。
どうやって本を取り上げようかと思案していたら、神様が助けてくれた。
 
沖嶋を、とある漫画に繋げていた。
その漫画を薦めろという事だ。
神様の導きで漫画を渡した泰弥。
 
そして閉店間際だったが、沖嶋が店に飛び込んできた。
泰弥に気付いた思いを伝えたのだ。
「本を薦めてくれて ありがとうございましたっ!!」
 
読んで本当に良かったと頭を下げる沖嶋。
泰弥が天狗になるのは当然ですが、
それだけで終わらないのはナイスでした。
 
皆で企画していた本屋まつりが、もうすぐ開催されるので、
遊びに来てよと誘ったのだ。
 
沖嶋は、自分の居場所を見つけられたかもしれないな。
もしかしたら、店でバイトしたいとか言い出したりして?
 
それはともかく、
桃華が匂坂さんの言葉を思い出して口にしていましたね。
本をお客様に巡り逢わせてあげる。
本と出会った彼が変わって、そしてまた彼と出会う誰かを変える。
書店員として泰弥が引き合わせたご縁。
今回ばかりは手柄を認めると言う。
 
褒められ馴れていない泰弥は照れまくっていましたね。
微笑ましいなぁ・・・
 
そして沖嶋は学校で、その漫画をいじめっ子に取り上げられる。
しかし、それは計算通りなのでしょう。
いじめっ子にも読んで欲しい。
そして何かを感じて欲しい。
 
彼のメッセージがいじめっ子にも届きますように・・・