漫画好きのひとり言

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憂国のモリアーティ (原案/コナン・ドイル 構成/竹内良輔 漫画/三好輝) #56

最後の事件から3ヶ月が経った。
その間、テムズ川を広範囲に渡って捜索したものの、
二人が発見されることはなかった。
 
ルイスは兄が生きている証拠だと思っているでしょうね。
そんなルイスが向かったのはマイクロフトの元。
 
会ってすぐに渡されたのはワトソンが書いた小説。
最後の事件をベースにした物語だ。
 
そこでウィリアムはシャーロックの宿敵、巨悪として描かれていた。
ルイスも納得の出来のようだ。
 
マイクロフトはルイスやウィリアムが英国の為に命を懸けてくれた事に、
心から感謝の意を伝えていました。
そして英国が変わりつつある事も。
 
それもウィリアム達が貴族と市民という
階級の呪縛を消し去ってくれたからだ。
全てはウィリアム達の尽力の結果。
 
・・・ただし その代償としてモリアーティ家はホームズ家と同じく
英国に対し永代 その罪と罰を背負う一族となった
 
マイクロフトに言われるまでもなく、ルイスにはその覚悟があったでしょう。
・・・はい ですから遺された僕は・・・
僕達は その罪の償いの為にこうして生きている
 
償い・・・ その言葉はアルバートからも聞いていた。
実はマイクロフトはアルバートにMI6への再任の話を持ちかけていたのだ。
 
陛下は全てを聞き、自身で改革出来なかった事で、
結果として全ての責任を背負わせてしまった形になった事を
内省していたのだ。
 
英国に尽くす事で、その贖罪を果たして欲しい。
それ故に恩赦という形でMI6への再任を提示したのだ。
 
しかしアルバートは固辞した。
全ての始まりは自分にあった。
だから自身の幽閉を望んだのだ。
 
そこで白羽の矢がルイスに立ったという所か。
 
ジェームス・ボンドとフォン・ヘルダーは、
新たな指揮官の着任を待ちつつ、次の作戦の準備を進めている。
フレッド、ジャック、ザック主任警部も同様。
唯一、セバスチャン・モランだけは、あの事件から行方不明とのこと。
 
もちろん、ルイスが担う必要はないが・・・
 
・・・長官 先にもお伝えした通りです
僕の決意に変わりはありません
 
こうしてルイスも、英国を変えるために責務を担う事に。
ホームズ家とモリアーティ家・・・
共に英国に忠誠を誓い この身を捧げよう
ではこれより我が陸軍情報部・・・・
公には存在しない女王陛下直属の第6課 MI6をその手に委ねる
 
ルイス・ジェームズ・モリアーティ 君が新たな“M”だ
 
ルイスは自身に課していた。
兄が帰ってくるまで、兄が作った美しい世界を
綺麗なまま維持し続けなくてならないと。
 
それから3年
あの男が倫敦に帰ってきた!
次号より新章開幕!!