漫画好きのひとり言

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変と乱 (しおやてるこ) 最終回

卒業式
涼子達のクラスメイトが「うちらよく卒業できたよねー」と言いながら
写真を撮影していたりします。
 
莉子の元取り巻きは、涼子が卒業式に出られなかった事を、
可哀想と言っていました。
自分達も無関係じゃないのに・・・
全然知らなかった・・・
 
あんな事になるなんて・・・
 
教師に取り押さえられる絵美。
莉子の真実は このノートにぜ~んぶ書いてあるから・・・
莉子は死んで当然なの!!
莉子は人間じゃなくて鬼だから!!
 
動かない莉子と涼子。
・・・やっと 終わったんだ
 
絵美は警察の取り調べでも、包み隠さず語ったようだ。
私は・・・ 莉子の事が大好きでした
そんな私の気持ちを弄んで・・・
莉子は私を自分の復讐の道具として使い捨てました
だから私は莉子に復讐したんです
 
私が知っている事 莉子の悪い所 全部
みんなにバラしてあげました
莉子を終わらせるために・・・
 
絵美は莉子に言われた事を思い出す。
絵美って本当にキモイね
私の前から消えてよ
 
私の手で終わらせる事ができて本当によかったです!!
 
絵美はこれから、どう生きていくのだろう。
結局、莉子に人生を狂わされたままじゃないか・・・
 
そして入院中の涼子の元に、莉子の元取り巻きが見舞いに来た。
こうなったのは自分達のせいだと謝っていましたが、
涼子は彼女達を責めること無く、
ありがとうと礼を言い、心配しないでと伝える。
 
たぶん、彼女達は涼子なら許してくれると思っていたでしょうね。
取り敢えず謝っておけば、自分達の罪悪感が薄れる。
 
許してくれた涼子に「涼子の味方だよ」とか
「友達だからね」と言って去って行った。
たぶん、その場限りの言葉でしょう。
 
莉子には会わないのかと訊いたが、
「無理」とか「怖い」とか「自分の知っていた莉子は死んだ」とか
言いたい放題。
 
この掌返しが怖い。
 
クラスメイトが帰った後、涼子は莉子の所へ。
調子はどう?とか、この街を出ようと思うとか、
退院したら一緒に海へ行こうとか話しかけていた。
 
そんな涼子に莉子は・・・
 
涼子はアタシの事 怖くないの?
アタシは普通じゃない 狂ってんだよ
憎んだり 苦しめたり 追い込んだり
誰かの大切なものを奪わなきゃ自分を守る事もできない・・・
最低の人でなしなんだよ
 
涼子を拒絶する莉子ですが、涼子は構わず語りかける。
 
私はね ズッ友とか信じていないし
自分から積極的に関わるのは
ダサイと思う事で自分を保っていたし
それがカッコイイと思って演じていた
 
でも私のそういうトコロ
莉子には見透かされていたんだよね
だから私を選んだんでしょう?
 
その通りだった。
莉子は自分に興味を持っていない涼子だから選んだのだ。
涼子なら表の顔だけで、上っ面だけの友達ごっこが出来たし
居心地が良かった
 
でも裏切ったりするから台無しになった
 
それは莉子の人使いが荒いせい
 
そう言われ、莉子は反省していた。
涼子があまりにもいい子だったから
甘え過ぎちゃったね
 
もっと早く、こんな風に話し合えれば、
結果は変わっていたかもしれない。
 
それでも涼子は莉子を助けた。
どうして助けたの?
 
私がいい子でいたかったから
 
本当は違うでしょうけど、そういう事にしたのでは?
莉子に変に気を遣わせたくなかったのかも。
 
・・・涼子らしいわ
そういうトコロだよね
 
そう言われ、笑顔になる涼子。
そうだよ 私・・・
そういうトコロあるよね!
 
あるよ
ありがとう
 
莉子は涼子が自分を気遣って言った事に
気付いていたのでしょう。
だから最後にお礼を言った。
あの莉子が。
 
それじゃあ私・・・行くね
 
バイバイ涼子
 
バイバイ莉子
 
きっと もう会う事はない。
涼子の目には光るモノがあった。
 
そして涼子には傷跡が残った
絵美の怒りと憎しみの跡
浅はかな私が背負う罰だ
 
そういうトコロだよ
 
長い黒髪を切った涼子。
切った髪はヘアドネーションした。
良い事をしたと良い気分だ。
 
卒業後、一人暮らしを始めた涼子。
母親が心配して電話を掛けてきたようだ。
髪を切って寄付してきた事を伝えていた。
 
そーだよ 私はそういうトコロあるからねー
 
吹っ切れた涼子。
これからは妙に格好付けずに生きていけるのではないでしょうか。
どうか幸せに・・・・
 
涼子はともかく、莉子と絵美は厳しいだろうなぁ。
相変わらずヘビーな展開で参りましたが、
まあまあの終わり方で良かったです。
 
連載お疲れ様でした。
しおやてるこ先生の次回作を楽しみにしています!!
またアワーズかGHで描いてねー