漫画好きのひとり言

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キューナナハチヨン 978-4 (ヤマモトマナブ) 24話

いよいよ本屋まつりが始まる。
2ヶ月に渡って準備してきたのだ。
良い結果が出ることを、店員皆が思っているでしょう。
 
しかし、何と言う運命の悪戯。
3日間に渡って雨が続いたのだ。
 
雨天ではさすがに客足は鈍る。
頑張って企画通りに本屋まつりは続けたが、
売り上げは4月からのトータルで昨年比112%。
 
増えてはいるが、目標は120%。
残り24日で、そこまで引き上げるのは厳しいと言わざるを得ない。
 
いつまで働けるのだろうとか、
次の店が決まるまでは働けるだろうとか、
もう閉店前提で話が始まってしまった。
 
そんな雰囲気が嫌で泰弥は、
最後まで諦めちゃ駄目っしょと訴える。
 
桃華も続き、諦めたくない、
ここで皆と一緒に働きたいと言う。
 
もちろん、その想いは皆同じ。
そのために出来る限りのことをしてきたつもり。
しかし、この結果なのだ。
 
これ以上、どうしたら良いのか・・・
 
皆が途方に暮れている時に、来客があった。
以前、泰弥がことわざ辞典を薦めたお姉さんだった。
 
彼女は文房具の卸をしている会社に勤めていて、
最新文具やユニーク文具の実演販売をしてみませんか?
提案してくれたのだ。
 
営業でも無いのに、どうして、そんな提案を・・・と思い聞いてみると、
この本屋がピンチだと聞いて、盛り上げるお手伝いが出来たらと言うのだ。
 
何故、そんな内部情報を?と思う所ですね。
真っ先に泰弥が疑われて笑った。
 
実は友人から聞いたらしい。
その友人と言うのが冨居さんの息子の担任の先生。
 
実は後ろからついて来ていて、
彼女も生徒と共に店内のPOP作りの手伝いをしたいと言うのだ。
 
先生が何故知っているのかと訊くと、冨居さんの息子から聞いたと言う。
でも冨居さんは息子に話していないと言うし・・・
 
情報が漏れている・・・と話していたら、次々と来店者があった。
皆が口を揃えて、何かお手伝いできないかと言うのだ。
 
どうなってるんだ~っ!?
 
それはたった一つのやり取りから始まった。
秋葉という爺さんが泰弥に
「そんな舐めた態度で働いてっと 店なんかすぐ潰れちまうぞ」と言ったら、
「な なんで知ってるんですか!?」と言われた事。
 
泰弥の言葉は、何故、店が潰れる事を知っているのですか?と解釈できる。
いつ閉店するか分からないが、閉店は決定事項ということだろう。
 
そんな事を喫茶店や散髪屋で話をすれば、他の人の耳にも入りますよね。
朝日河神社書店が閉店する
この噂は瞬く間に朝日河市に広がっていく。
 
もちろん、大して思い出のない店なら、
「そっか、閉店するのか」で終わるでしょう。
しかし、この本屋には様々な人が思い出を持っている店なのだ。
 
それは泰弥達がお客様の為に頑張ってきた証しでもありますね。
とにかく閉店されては困る。
そんな想いが、大勢の人を動かしたのだ。
 
それに呼応するかのように、雨もあがった。
行ってみようか!となりますよね。
 
「自分達にとって朝日河神社書店は必要な場所」
これは本当に嬉しい言葉でしょう。
 
これで店員達も勇気づけられた。
本屋まつり延長戦だ!!
 
そんな風に盛り上がっている中、
1本の電話が入る。
店長が取ったが、相手は・・・新倉大和
 
桃華と噂になった若手俳優ですよね。
何の用があるのでしょうか。