漫画好きのひとり言

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あなたがしてくれなくても(ハルノ晴) 53話

「その人って・・・ 吉野さんなんでしょ?」
この楓の言葉に対し、誠は・・・
 
・・・ごめん それは・・・
 
正直に話すかと思ったが、はぐらかした。
もちろん楓は納得がいかない。
 
・・・なんで? なんでそれは言えないの?
どうして・・・ 言ってよ!
ちゃんと言って!
言ってってば!!
 
それでも誠は沈黙を保つ。
 
どうして・・・
私より 彼女をかばうの・・・?
 
ついに泣き崩れる楓。
誠はみちを庇ってしまいましたね。
妻の楓より みちの方が大切というのか。
 
それを現わすかのように、
泣き崩れる楓を、誠はただ見下ろすだけだった。
(楓が大切なら抱き締めるとか、何かリアクションがあって良いはず)
 
そして休日。
みちは華の引っ越しの手伝いで出掛けようとしたが、
陽一が呼び止める。
 
来週さ 例のマンション見学行こうぜ
 
みちは驚いたでしょうね。
子供部屋が無いと指摘したのに、
それでも、そのマンションを買うつもりなのか。
 
やっぱり行けない
急に決められないよ
 
拒むみちですが、陽一は絶対に買うわけでは無いし、
ただの見学だと言う。
 
ちゃんと子供の事を話し合ってからじゃないと、
マンションの事は決めたくない。
でも話し合った結果、陽一の思いが自分の思いと全然違ったら・・・
そう思ったら、何も言えなくなってしまった。
 
そんなみちに陽一は察したのか、
「子供部屋のことだろ? 3LDKにすればいーじゃん」と言う。
 
この言葉にみちはホッとしたでしょうね。
陽一も子供の事は考えていたのだ。
 
それに義母が近くに引っ越してきたいという話を聞いたが、
それも陽一が気を利かせ、
自分達が入るマンションは完売したと言っておくと言う。
みちの気持ちをキチンと考えていたのだ。
 
みちはちょっと気が楽になったでしょう。
 
そして華の引っ越しの手伝いに行ったみち。
複数の男性を付き合っている華に、
もしそれがバレて、彼氏を全員失うとしたら、
怖くは無いのか?と訊いていました。
 
そりゃ怖いですよ
でも 失う事はいつも覚悟してるんで
 
そんな華を強いと言うみち。
全員失っても、また次の人をすぐに見つけそうだ。
 
華はそう言うみちに、みちもすぐに見つかると言いましたが、
みちは「私はきっと旦那を失ったら一生一人だよ」と答えた。
 
その答えに華は妙に納得していた。
先輩の遠慮がちな自信なさって そっからきてるんですね
でも覚悟を決めた女ほど 強い生き物はいませんよ
 
みちはビックリしたでしょうね。
自信のなさ・・・
 
でも否定は出来なかった。
陽一を失ったら一生独身かもしれない
もう誰からも気にかけてもらえず
死ぬまで独身かもしれない
それでも一人で立って 生きていけるかな・・・?
 
う~ん、陽一と出会う前のみちは、
地味で誰からも見向きをされなかったかもしれないが、
今のみちはそんな事ないですよね。
もっと自分に自信を持って欲しい。
 
そして誠と楓は・・・
どうやら楓は家を出たようだ。
しばらくホテルに泊まるらしい。
 
もうこの二人は駄目かもしれない。
 
 
ちなみに次号は休載。
次回54話は2021年6月15日頃掲載予定です。