漫画好きのひとり言

今までありがとうございました!

カワイスギクライシス (城戸みつる) #39  #40

#39
ウサギ(ひなた)を飼い始めたガルミ。
たいぶ環境に慣れてきて、
ボールで遊んだり、トンネルを出たり入ったり・・・
 
ただ、人目は気になるようで、ひとりの時だけ遊ぶようだ。
はしゃいでいる所を見られるのが恥ずかしいのかな。
ラスタが、そんな風に分析していました。
 
ひなたと一緒に遊びたかったガルミ。
それを動画にして、可愛さを皆と共有できたらいいなと思っていた。
でも無理矢理 遊ぶわけにはいかないので、今は我慢。
 
とはいえ、挫けそうになっているガルミを何とかしたくて、
リザは咲仁と薫を頼った。
咲仁はうさぎの師匠、薫は動画の師匠だ。
 
それに加え、陰キャの師匠(ラスタ)もいる。
一人でうじうじ悩む事なんてないのだ。
リザは・・・えーと・・・
 
リザもこの中で一番役に立っていない事は自覚しているようだ。
でもガルミはそんなリザに期待しているとフォロー。

昔から格好良くて頼もしくて、憧れの人
最後にはリザさんが全て解決してくれるって
私信じていますから
 
その期待が、リザを苦しめるのだが。
 
私も役に立ちたいなぁ・・・
アドバイスとかしたいなぁ・・・
でも・・・
 
なんにも思い浮かばん・・・
何だろ・・・ 私
こんなポンコツだったけ?
 
そんなリザを、自分達の成長のために、
敢えて口に出さないと捉えるガルミ。
この過剰な信頼がリザを苦しめる!
(おかげでこの後、来なくなるのだが)
 
少しずつ慣れていく事が大切と、
何日かかけて距離を縮めるガルミとひなた。
 
ついにひなたがガルミの膝に前足を乗せたのだが、
これにガルミは大喜び。
この反応が凄すぎて、
ひなたはビックリしているもの調子に戻ってしまった。
 
落ち込むガルミ。
ラスタはひなたの傍に行き、語りかける。
 
許してあげてね
悪気は無いんだ 君と仲良くしたいだけで・・・・
 
ひなたもきっと 仲良くなりたいって思ってくれてるんだよね
でも仲良くするってどうすればいいか分からなくて
困っているのかな・・・
 
仲良くしてもいいのかなって不安になるの分かるけど・・・
僕もガルミもひなたを拒絶しないから安心してね
 
その言葉がひなたに届いたのか、
ラスタの目の前でボールと戯れるひなた。
ラスタがボールを持って、ひなたの目の前で振ると、
ひなたが飛びついてきた。
 
その姿を見て、「かわいいぃ~」と笑顔になるラスタ。
実は、その光景をガルミ達が動画に撮っていた。
 
ラスタは照れていましたが、ラスタの笑顔は実に良かったですね。
陰キャのラスタの笑顔を引き出したひなた。
やはりカワイイは最強。
 
ちなみに その後、ひなたはガルミとも遊んだそうです。
良かったね!
 
 
#40
世の中には猫の漫画が結構ある事に気付いたリザ。
自分もよぞらの可愛さを伝える為に漫画にしようと、
早速 よぞらを描き始めるが・・・
 
あまり似てはいないが、
そこはかとないユルさがあって悪くはない。
 
リザは、勉強は出来るが、芸術方面だけ壊滅的なタイプだったのだ。
よぞらの絵はともかく、よぞらとのエピソードを漫画にするわけで、
その状況を漫画にすると、訳の分からないモノになってしまう。
 
それでもリザは自分の作品に自信があるようで、
SNSに上げるが、当然 評価は「絵が謎すぎる」だった。
 
あまりに漫画を描くことに熱心すぎて、
よぞらが相手にして貰えなくて怒ってしまいましたが。
 
ちなみにアマト達にも見せたようですが、
アザトス帝国最大の出版社から
リザの漫画を本にしたいという話があるらしい。
 
こう見えてリザは地球外では有名人。
その彼女が調査活動中に残したモノが本になるのは
珍しい事では無いのだ。
 
しかしリザは本にしないと言う。
このクオリティではよぞらの可愛さが伝わらないと言うのだ。
 
それからリザはもっと本腰を入れてよぞらを描き始める。
その甲斐あってか、一週間もすると
本物そっくりの絵を描けるようになっていた。
 
相変わらず それ以外の描写は下手だったので、
よぞらの絵とのギャップがありすぎて、
シュールさが増していましたが。
 
それでもよぞらの可愛さは十分伝わると、
この絵で書籍化の許可をしましたが、リザは忘れている事があった。
 
地球外の生命体に、猫の可愛さは規格外なのだ。
出版社の人はよぞらの絵を見て、
「こんなの可愛すぎるぅぅぅ」と泡を吹いて倒れたとの事。
 
結局、危険過ぎると、お蔵入りとなってしまったようだ。
猫を宇宙にお披露目出来る日は、まだ遠い。