漫画好きのひとり言

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あなたがしてくれなくても(ハルノ晴) 55話

友人の綾乃のところで一晩過ごした みち。
でも もう綾乃は頼れない。
綾乃は彼氏と同棲していたのだ。
 
心配する綾乃に陽一とちょっと大きい喧嘩をしたとだけ伝え、
これ以上は二人の邪魔は出来ないと帰宅。
 
綾乃のところに泊まった昨夜、みちは色々と考えていた。
私が子供を諦めて二人で生きていく選択肢もある
それも一つの夫婦のカタチ
ただ・・・ それは陽ちゃんと夫婦の絆があってこそ
 
これから先も 同じことをされるかもしれない
今でさえ陽ちゃんのこと信じられないのに
 
夫婦の絆を感じるなんてできないよ
 
自宅に戻ると、陽一が待っていて、ホッとした表情を見せた。
シャワーを浴びてくると言う みちに陽一は「ごめん」と言う。
みちはそれに対し「何に謝ってるの?」と返す。
 
適当に謝っているなら許さないつもりだったのでしょう。
陽一は「子供のこと 黙っていて ごめん」と付け加えた。
 
その・・・ みちの気持ちはわかってた
わかってたんだけど・・・
言えなかった・・・ ごめん・・・
 
みちは「わかった」とだけ答えて、その場を去った。
「うん」って言えなかった
 
「うん」と言えば許すことになりそうで・・・
今はまだ許すことが出来ないということか。
 
会社に行くと引っ越しが完了したと華が伝えてきた。
いつもの華にホッとする みち。
 
華がスマホを見ていて、
ランデッドというバンドのボーカルがパパになったと言う。
女遊びが激しかった人に限って女の子が産まれるな~って
んで コロッと変わって 超溺愛するんですよね~
 
その言葉を聞いて みちは思った。
(もし陽ちゃんの考えが変わって子供ができたら)
上手くいくのかなぁ・・・
 
思わず口に出てしまったが、華はランデッドの話だと思い、
まあ とりあえず 子供いるうちは上手くいくんじゃないですか?
でも結局 子供いる時間より
夫婦二人の時間のほうが人生長いですもんね~
 
この言葉を みちはどう捉えたでしょうね。
子供の事ばかりに目がいっていたが、
子供が独り立ちした後も人生は続くのだ。
果たして陽一とずっと寄り添っていけるのか・・・
 
そして「わかった」と言われた陽一。
まだ みちは怒っているのだろうと思っていた。
 
・・・そりゃ 怒るか・・・
みちが子供を欲しがっていたのはわかってた
でも どうしても俺は ずっと欲しいと思えなくて
正直 心のどっかで
最後は みちが折れてくれるんじゃないかと期待してた
でも・・・
 
子供の画像を見せてデレデレしている同僚に訊いてみた。
子供産まれたら 子供苦手でも変わるんかな
 
その問いに同僚は、
「俺は待ち受けにしちゃうくらいには
めちゃくちゃ可愛いけどな」と答える。
 
みちが折れないなら自分が折れないと、この関係は終わるかもしれない。
今まで散々 みちが折れてきてくれた
 
帰宅途中、駅のホームで泣く赤ちゃんを見て、
赤子の声ですらイラッとする俺が 子供なんて育てられるのか?
自分の子なら・・・
 
駅のベンチに座り、色々考えていたら、
隣に赤子を抱いた女性が座った。
 
その時に陽一は想像してみた。
赤子を抱いたみちを
 
みちの子なら・・・
ハッとした表情の陽一
 
もしかしたら・・・
俺も 皆みたいに 普通の親になれるんかな・・・?
 
陽一が一歩踏み出そうとしている?
もし、そう思っているなら、早く みちに伝えるべきでしょう。
手遅れになる前に・・・
 
 
ちなみに次号は休載。
次回56話は2021年8月17日頃掲載予定です。
 
しかし前話で誠と同じ電車に乗ったのに、何もなかった訳ですねぇ。
あれは何だったの?と思ってしまう。