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悪役令嬢転生おじさん (上山道郎) 14話

来週に迫った魔法模範演習に備え、
アンナと魔法の練習を重ねるグレイス。
 
グレイスが火魔法を唱えて、火球を発生させ、
そこにアンナが風魔法を唱えて、旋風を重ねる。
合体魔法・火炎旋風!!
 
それは凄い威力の魔法。
二人の相性は抜群だ。
 
練習を終えてアンナと別れ、一人になったグレイス。
自分のビースト・オリオンについて考えた。
 
何故か火と水の属性を使える龍。
そんな龍は他にいない。
それに時折グレイスに何かを訴えかけるような動きをする。
オリオンは何を伝えたいのだろうか・・・
 
実は娘がオリオンを操作しているなんて、
憲三郎は思いも寄らないでしょうね。
 
日菜子は何とか自分が見ている事を伝えたいが、
今できる事はオリオンの属性を切り替えることくらい。
これでどうしろと・・・
 
そんな時、グレイスの前に3人の女生徒が現れる。
日菜子はすぐに、本来のシナリオでは
グレイスの取り巻きをしているモブ令嬢と気付いたが、
憲三郎が転生した世界では全く影が薄かった。
そんな彼女達がグレイスの前に現れた訳は・・・
 
公爵令嬢たるグレイスが
平民の娘であるアンナを重用するのは如何なものかと
皆が噂をしていると伝えに来たのだ。
 
皆が噂・・・ 自分達がその噂を流しているだけなのに、
そういう事にして保身を図る所が嫌ですね。
 
怒った日菜子はオリオンを操作して火を吹かせるが、
グレイスがオリオンをなだめて、取り巻き令嬢達に伝える。
 
私達貴族は その言動 全てに家の名を背負っている
だから迂闊な事を言うと
「あの家の娘は出所も確かならぬ 噂話で
人を惑わそうとする」などという評判が
社交界に流れることにもなりかねない
 
見事な牽制!!
さすがに取り巻き令嬢達も これ以上、話す事は出来ない。
 
そして生徒会室でグレイスは新しくした魔法杖を皆に説明。
扇の骨と魔法杖を一体化した・・・名付けて魔法杖扇!
 
杖と扇両方を持ち歩くのは大変。
だから職人に頼んで改造してもらったのだ。

魔法のアイテムの改造というのは、他の生徒の刺激になっていた。
男子なら本に杖を仕込んで、
本を開くと そこに書かれた魔法陣が展開するとか・・・
 
それは・・・ たしかに かっこいい・・・・!!
ランベールが触発されて、グレイスに職人を紹介して貰う事に。
 
それにしても1年生の1学期に
魔法模範演習に出場するグレイスとアンナは相当凄い。
グレイスはたまたまビーストが稀な存在だったからかもしれないが、
そのパートナーに選ばれたアンナは実力があったから。
 
そう指摘されて謙遜するアンナだが、
ランベールは素直にアンナこそグレイスのパートナーに相応しいと言う。
もちろん、そこで期待外れなパフォーマンスを見せたら、
次は自分がサポート役を務めるとも言っていましたけどね。
 
良い感じのライバル関係。
ランベールみたいな者ばかりなら良いのですが、問題は取り巻き令嬢達。
今度はアンナに直接 言いに行きました。
 
悪いことは言いませんわ
アンナ・ドールさん グレイス様のサポート役・・・辞退なさいませ!
 
取り巻き令嬢達は、グレイスが迷惑していると大嘘を吐く。
グレイスは優しいから直接言わないけど、
平民の娘につきまとわれて迷惑していると言うのだ。
 
しかしアンナは負けなかった。
両親はパン屋を営んでいて、沢山の人との付き合いがある。
その両親に言われていた事を令嬢達に伝えた。
 
「あなたのことを悪く言う人がいる」と告げ口してくる人がいたら・・・
その人とは距離を取りなさい
その人はきっと 別の人の前では あなたのことを悪く言う人だから・・・!!
 
そう言われて、ドキッとする令嬢達。
アンナはそういう両親に育てられたから、こんな良い子になったんだな。
 
そしてアンナはグレイスに本心を確かめに行くと言う。
令嬢達は嘘がばれてしまうので、慌てたでしょうね。
 
もし本当にグレイスが迷惑しているなら、
アンナはこの学園に居られなくなりますよ?と脅すが、
それでもアンナは止まらない。
 
もし本当に迷惑しているなら、
学園を去って二度とグレイスの前には現わさないと言う。
 
だけど・・・
私の一番大切なものは・・・
グレイス様への尊敬と感謝の気持ちは!
一欠片だって失われたりしません!!
 
影で聞いていたグレイス(憲三郎)は、感動してアンナの前に。
慌てたのは令嬢達でしょう。
 
ここでグレイスが令嬢達を叱責するのかと思ったが、
何と涙を流して頭を下げる。
 
先ほどの曖昧な物言いが あらぬ誤解をさせてしまったと謝罪したのだ。
 
ここで令嬢達を怒ってもアンナへの禍根は残ってしまう。
自分の落ち度として場を収める。
 
モニター越しに見ていた日菜子は、
これがお父さんの社会人スキル!と感心していました。
(泣いているのはアンナの言葉に感動してのことだけど)
 
この学園の生徒は身分に関わりなく誰もが一生徒であり
互いを高め合う同志である・・・
それが学園の意義であると考えますわ
 
そして取り巻き令嬢達3人の名前を呼び、
これからも学園の仲間として・・・
仲良くしていただけると嬉しいですわと締める。
 
お美事!!
これで彼女達もアンナの事を悪く言うことはないでしょう。
 
ちなみに次号は単行本作業のために休載。
いよいよ2巻が8月2日発売です。