漫画好きのひとり言

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絢爛たるグランドセーヌ (Cuvie) Scène.095

スクリーンで奏の舞台(くるみ割り人形)を見た滝本先生と梨沙。
二人共 奏の元気な姿を見て、ホッとしたでしょう。
 
卒業までいる気かはわからないけど
あの子には ここでしかできない経験を
たくさん 積んで欲しい
 
アビーの元で学ばせることに躊躇いはあったが、さすが一流校、
滝本先生は杞憂に終わって良かったと思っているでしょう。
 
その頃の奏は、無事に「くるみ」の舞台の全ての日程を終え、
充実した日々を送っていた。
普段の授業も超楽しいし、ここにいられて本当に幸せ
 
ホームシックになる子もいるようだが、奏にそんな心配は不要。
それどころか「ずーっと ここにいたいくらい・・・」
 
ここで奏は一緒にいたレベッカに将来の事を訊いていた。
レベッカはロイヤルに入団するのが目標なので、
卒業してアッパー・スクールに進学する。
 
ここでエヴリンが姿を見せたので、将来の事を考えるのは中断。
エヴリンがマーゴ・フォンテインの自伝を読んでいたので、
その内容について語っていました。
 
世界のトップと交流したり、パーティーしたり 華やかだなぁって
 
他人事のように言う奏ですが、
バレエ団に入ったら 全く別世界でもない。
そもそもロイヤル・バレエ団なのだから、女王陛下が支援者なのだ。
 
そう指摘されて、日本では別世界だと思っていたものに、
ちょっと足を突っ込んでいるんだと不思議な気持ちになった奏。
 
ここで七海が奏を探していると聞き、彼女の元へ。
向かう途中で、奏は七海の言葉を思い出していた。
心底 思ってるの ここで学べて幸運だって
 
私だってそうだ この環境に居るから「別世界」に触れられる
幸運にも
 
新しい友達との出会い 「くるみ」の舞台
キーラの作品 ニコルズ先生のレッスン
たった一年で これを手放すの?
 
「決めた」そう言う奏。
何を決めたかは、分かりますね。
 
七海がいるスタジオに着いた奏。
コンクールの時のパートナーが乗り気になってくれて、
一緒に練習することになったらしい。
 
パートナーのアーサーと振付担当のジョシュアも現れ、
早速 練習を開始。
 
コンクールの時にあった違和感がなくなり、音楽に合っていた。
それに 楽しそう
 
振付が身体に馴染んでくると 踊る事そのものに集中できて
楽しくてたまらない段階がある
あれって見ている方にも伝わるんだね
 
でも隣で見ていたジョシュアは「今さら・・・」と不機嫌そう。
本番で これを見たかった
そしたら評価も きっと変わっただろうに
 
まあ、ジョシュアにしてみたら、自分の評価にも直結しているでしょうからね。
もっと早く この形にできなかったのかと思ったでしょう。
 
曲が終わり、拍手して絶賛する奏。
でもジョシュアは、つれない態度で去って行く。
 
先生の評価が全て
それがアッパーに進学出来るかの判断材料になる
七海は余裕だよね 君の実力なら進学は確実だから
 
そう言われて謝る七海。
何とも気まずい雰囲気だ。
 
アーサーは練習したいと言ってくれて嬉しかったとフォロー。
それって・・・俺達と一緒に作品を完成させたいってことでしょ
 
でも・・・ ごめんなさい
 
ジョシュアも進歩は認めていたが・・・
ダンサーの気持ち 振付家の気持ち
いいものを作り上げたいって部分は きっと一緒なのに
 
消灯時間となり、校長先生が現れた。
七海やアーサーはスタジオを出たが、奏は校長先生に話があった。
 
私っ この学校を卒業したいです!
 
それはそうだろう。
問題は金銭的な事。
 
来年度以降の奨学金の相談をさせていただきたく!
 
それなら保護者の方と相談させて欲しい
 
それもそうでしょうね。
そもそもスカラシップをとらないと留学は難しかった。
学費や滞在に必要な費用が高額で
卒業までは難しいかもしれないのだ。
 
奏はこれまで両親がどれだけ自分を支えてくれたか知っている。
だからごめんねなんて言わせたくない 聞きたくないのだ
 
奏が来年度以降も ここで学ぶ為に、どんな方法があるのでしょうか。