漫画好きのひとり言

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蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance) Depth:128

ついに海底に沈む潜水艦を発見。
過去の記録で、この海域に沈んだ艦船はなく
エコーから推測される全長は、ほぼ401と合っている。
 
報告を聞いていた群像は、重い口を開く。
「・・・沈められたのでしょう」
 
そして水温計測機を降ろして欲しいと依頼。
発見対象の温度を測るのだ。
乗員が無事なら、保護するために401は未だ機能しているはず。
 
対象の深度は1207m。
計測機は深度1000mが限度だが、
圧壊させても構わないから、とにかく対象のギリギリまで降ろす。
 
401は殊勲艦
オメオメと見過ごせない
 
エコーにより写し出された映像を見ながら群像は思い返していた。
以前、会ったイオナに似たメンタルモデルは、イオナではなかった。
それに あそこ(映像)からは イオナの気配がしない・・・
どうした? イオナ
 
沈んでいる潜水艦は401ではない?
ダミーか何かなのだろうか。
 
その頃、ヴァンパイアは白鯨のクルーと、
今後の航路について打ち合わせ中。
 
コロンビア州かアラスカ沿岸から上陸し
陸路での輸送を提案しようかと考えたが、
霧が収集した情報とレパスルの分析結果により、
あまり薦められないようだ。
 
カナダの情勢は不穏、米国も一枚岩ではない。
陸路輸送を察知した あらゆる勢力が
荷の奪取を試みる可能性は低くない。
 
何より陸路ではヴァンパイアやレパルスがサポート出来ない。
確実に現政権へ荷を受け渡したいなら、
当初の予定通りサンディエゴを直接目指すべき。
 
もちろん現政権だって信用できない。
アメリカ人はあらゆる選択肢を取りうるのだ。
 
世界が平穏ならアメリカも繁栄出来るから
世界の秩序維持を目指しているだけで、
それ以上でも、それ以下でもない
アメリカは建国以来、そこから外れずにやってきたのだ
 
つまり震動弾頭魚雷を受け取ったアメリカが
それを独占する事もあり得るのだ。
最悪・・・ この「白鯨」の拿捕だってあり得るだろう
 
クルツの言葉に、クルーは沈黙してしまった。
では、何の為に危険を賭してまで、アメリカへ向かうのか・・・
クルツは続ける。
 
安心しろ そのための我々陸戦隊だ
いざとなったら我が隊の存在意義を賭しても
この船を逃すさ
 
クルツの言葉は信じるに値する。
彼は味方なのだ。
 
ヴァンパイアはブリーフィングの最中、レパルスと協議していた。
そして出した答えは・・・
 
レパルスは白鯨と合流し、その後、ヴァンパイアと共に
北米艦隊へ陽動を仕掛け、警戒網に穴を開ける。
そして白鯨は機に乗じ、サンディエゴへ飛び込む。
 
なるほど悪くない手だ。
しかし、この策はヴァンパイアが勝手に考えたモノ。
レパルスの尻を叩いて、強引に動かそうとしているのだ。
 
慌てるレパルスだったが、白鯨を護るためには、
こうする他になかった。
 
ヴァンパイアはレパルスの可能性を見たかった。
それは創造主が所望している事だ。
 
お見せしようではありませんか
我らの可能性を
 
そう言われ、レパルスも決意が固まった。
さあ白鯨の元へ!
エンゲージ・・・
 
いよいよレパルスが動く。
彼女の活躍が楽しみだ。