漫画好きのひとり言

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もののがたり(オニグンソウ) 八十話

付喪神というのは現世においては迷い子であり、
何も繋がりを持たず、全てを穢し常闇と化すだけ。
柵など必要なく、自分達を導く神主さえいれば・・・
 
だから唐傘には婚礼調度達が異質に映った。
彼らの存在を許してはいけないという想いが強いのか、
攻撃も容赦ない。
 
婚礼調度は連携して唐傘の攻撃を凌いでいたが、
個々での戦いでは、どうしても打ち負ける。
 
流石に強ぇ・・・
だから何だっつー話だがよ!!
 
婚礼調度達も負けるわけにはいかない。
6名全員健在だ。
 
その眼には灯火が煌めいている
現世で宿された情の煌めき
それが気に入らない
 
唐傘は傘で婚礼調度達を囲む。
影で包囲されるのだけは止めないといけないが、
まずは羽織が斬られる。
 
そして羽織に目が行くうちに、
他の者も攻撃を受けて分断される。
 
薙の脇腹を突きながら唐傘は言う。
どうしてかな 婚礼調度
お前達だけは 私の手で穢し尽くしてやりたいよ
 
しかし薙も負けていない。
折れるワケねぇだろ この程度で!!
 
薙が唐傘を捕まえているうちに硯が足元を固める。
これで唐傘の速い動きを封じる。
唐傘は硯に攻撃を放つが、これは匣が防ぐ。
 
そして唐傘の背後に結が迫る。
何を目の敵にしてるのか知らないけれどー
邪魔!!
 
羽織との合体技で唐傘を串刺しだ!
今や もう一人の主となった岐兵馬を ぼたんの元に連れて行く
私達には そういう使命がある そこを退きなさい
 
串刺しにされた唐傘。
灯火がもう一つ・・・?
ここに来て 更に眩くなるなどー
 
笑わせるな
 
唐傘は終わってなどいなかった。
決着? いいよぉ!!
くたばるのはそっちだけどな!!
 
消えかけていることに気づかないのか?
その火の片方が 姿を見せないだけで
自分達は間に合っているとでも思ったか?
 
教えてやる
数多の付喪神が求めたもの
現人神より賜ったー
これが天恵だ
 
立ち上がったかと思ったら、黒い闇が弾ける。
それは菫と紅緋の戦いの場と、ほぼ同時。
 
主に相応しく在るように
私達は更に神さびる
 
“格の違い”に絶望しろ
 
唐傘の周りで倒れる婚礼調度達。
ここまで力の差があるのか!?
まさか紅緋も・・・
 
続きが気になるぞ!