漫画好きのひとり言

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スーサイドガール (中山敦支) 16話

子供達に命の大切さを説くシスター。
神様から授かったものだから、粗末にしてはいけない
自分の生命を傷付けるということは天に唾吐く行為
天寿を全うして最後に神様にお返ししなければなりません
 
子供達も納得がいったでしょう。
しかし、シスターは暗転する。
 
でもそれは全部偽善
騙されちゃダメよ
そうやって現在の世界は真実から
人々の目をそらさせようとしているわ
 
真実?
 
シスターは子供達を教会内に招く。
おいで 今日はそれを教えましょうね
自殺こそが人間を救済する無上の行為だということを
 
街を行く3人の個性的な女性。
誰もが目を惹く出で立ちだ。
 
しかし3人はフォビア、しかもメガロフォビアだ。
歪の姿もあった。
 
ナンパ師が声を掛けようとしていたが、
勘の鋭い男もいて、「死ぬぞ」と仲間に忠告して
事なきを得ていた。(仲間はその男に感謝すべきだね)
 
歪が説教部屋から出る事が出来たので、
崩と無が出所祝いにご馳走するようだ。
 
食事をしながら無は歪にスーサイドガールが一人増えた事を伝える。
スーサイドガールが増えると世界に光の量が増え、
人間たちの表情が以前より明るくなる。
 
これはフォビアにとって好ましくない状況なのだが、
この状況を待っていたと言う。
本当に真っ暗な夜というのは煌々と明るい太陽が沈んだ後に訪れる。
 
人間たちの希望であるスーサイドガールが闇に堕ちれば
後にやってくるのは闇より昏い虚無
だから3人でスーサイドガールの1人を堕とすと言うのだ。
 
これからは歪も力を合わせてもらうと無は言うが、歪は断る。
キラリハ私ガヤル
オマエラナンカ要ラナイ 邪魔スルナ
 
しかし無は歪の発言を笑う。
1回負けたザコに発言権なんてない
寝言は寝て言えゴミムシ
 
そう言って歪を折檻する無。
歪はまだザコなんだから
同じ失敗を踏まないための作戦
理解らないかなぁ お姉ちゃんの愛が
 
その様はレストランに居た者全員に見えていた。
恐怖しかない。
 
恐怖に支配された人間達は、
そこが最上階でも構わずに外へ。
自死に等しい行為だ。
 
教会内でシスターは子供達に人生は苦しみの連続と語る。
老いや病への苦しみ、死への恐怖
生まれて来てしまったことは人間にとって最大の不幸
 
魂は肉体という堅牢な牢獄に囚われている
死ぬまで自由になることはない
この牢獄こそ神が人間にかけた忌まわしい呪い
 
でもこの呪いを解く方法がたった一つある。
自殺です
自殺こそ寝の自由と真の平和をもたらす魂の救済
私達の教義それは“死のうとする『絶命本能』です”
 
このシスターこそ、フォビア達の言っているママでしょう。
子供達を洗脳し、死へと誘う。
まさに死神!
 
対照的な事を言っている流汐が良いですね。
人生は『歓び』に満ち溢れている
家族に祝福されながらこの世に生を受け
歳をとり経験が増え かけがえのない出会いに恵まれ
病を知り 何でも無い日が健やかさへの感謝になり
死があるからこそ 今を一生懸命生きられる
生まれて来たことは人間にとって最大の幸福です
 
これは人間の本質を賭けた戦いです
人間の本質それは“生きようとする『生存本能』です”
 
フォビアの思い通りになんかさせない!!
最上階のレストランから飛び降りた人達は
1人残らず星が救出!
 
星だけというのがちょっと心配だなー
ここで3人のフォビアと対峙するのは
星の闇堕ちの伏線になりそうで怖い。