漫画好きのひとり言

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馬姫様と鹿王子 (椙下聖海) 20話

夏休みなので帰省したいが、その為にはお金が要る。
可愛い服を買って、サンダルも欲しいし、美容院も行きたいし、
メイクも新しいのにしたいし、そもそもダイエットしなきゃ。

帰省するだけで?と思うが、先生に会いに行くためなのだ。
久し振りに会えるのだから、少しでも可愛くなったと思われたい。

そこで真魚からアルバイトを勧められる。
真魚大学図書館でバイトを始めたのだ)
夏休みは合宿以外にやることないし、働くかぁ~

すぐに稼げて、ついでにダイエットになるような・・・

外を観ていて、リュックを背負って自転車に乗っている人を見かけた。
あっ、あれだっ!

そんなわけで、自転車で食べ物を配達するアルバイトを始めた まほろ
確かにすぐに稼げて、運動にもなるので、まほろの要望にピッタリだ。

次で10件目。
これで終わりにしようと、目的地を検索すると結構遠い。

どんどん山の中に入っていくし、
ついには自転車では行けないような道に。

それでも、ここまで来たからには絶対に届けて
報酬を貰わなくては気が済まない。

目的地に着いたが、滝に出てしまった。
本当に人が住んでいるのか?と思うような場所だ。

すいませーんと声を出すと、突然 風が吹いて、
手にしていた食べ物が無くなって、子供の笑い声が聞こえた。

“ありがとう お姉ちゃん”

代金を手に入れ、何とか目的を達したまほろ
あとは帰るだけだが・・・

何故か道に迷ってしまった。
そんなに遠くには来ていないはずなのに・・・

配達員のバイトをすると真魚に話をしたとき、
心配されたことを思い出した。
そして、その時に真魚が読んでいたのは、
奈良の妖怪と民話についての本。

春鹿について調べようとしていたみたいだ。
真魚が言うには、奈良には妖怪についての話がいっぱいあるという。

例えば・・・
夜道を一人で歩いていると、下駄の音がついてくる。
不気味に思って振り向いてみても そこには誰もいない。

今のまほろがまさにその状態。
背後から下駄の音がするのだ。

まさか・・・ 真魚きゅんの言っていた妖怪・・・
べとべとさん?

思い切って振り向くと、そこには春鹿がいた。
でも最初は誰だか分からなくて、妖怪かと思ったようだ。

妖怪かと思ったと言われ、春鹿は心外だったようだ。
神の遣いを妖怪と間違えるなんて・・・

こんなところで何をしているのか?

まほろ迷ったと言うと、春鹿は呆れたようだが、
手を差し伸べてきた。
人間の世界に帰してやる

まほろは驚いたでしょうね。
まほろが足を踏み入れた場所は人間の世界じゃないんだ。

でも・・・
なんで助けてくれるの?
あたしのこと嫌いでしょ・・・

好き嫌いなど関係ない
困っている人がいたら助けるのが神様の仕事だからだ

まほろはいつもと違う春鹿に、ちょっと驚いたかも。
そして自転車を置いた場所に着くと春鹿に注意される。
逢魔時にひとりでうろつくな
いつも助けられるとは限らない

まほろも素直にお礼を言っていましたね。
もしかしたら、迷って、そのまま亡くなった人がいたかも。

この事を真魚に話す まほろ
あいつ嫌なやつだけどさ
悪いやつではないんだよな

かなり印象が変わりましたね。
でも誰がそんな山奥で注文なんて・・・

うーん
それがよく見えなかったんだけど
なんか葉っぱみたいな服着ててさ・・・
小さい子供?みたいな・・・

それって・・・
もしかして・・・ 木の子やったりして・・・

本当に妖怪に会ったのかと驚く まほろ
まあ、奈良なら そんなことも本当にあるのかも。

ちなみに次号休載。