漫画好きのひとり言

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憂国のモリアーティ (原案/コナン・ドイル 構成/竹内良輔 漫画/三好輝) #61

モランが何処でバルモラルを狙うか。
ルイスはフランス大使と個別に接触する時を狙うと考え、
プランを練っていた。

大使とバルモラルがホールから出て行くところを狙ったモランだが、
このタイミングでシャーロック・ホームズが姿を現わし、モランの気を惹いた。
さすがにモランもホームズに目が行くが、その間にバルモラルはドアの向こうに。

ホームズが絡んでいるなら、ドアの向こうの人影は囮の可能性が高い。
こうなるとモランは自分の目でバルモラルの姿を確認してから、
引き金を引くしかない。
たとえそれが罠だったとしても・・・

バルモラルの近くまでやってきたモランだが、行く手はルイスに阻まれた。
そしてドアの向こうからバルモラルと大使の会話も聞こえてきた。
バルモラルは大使の嘘の情報を流し、条約の破棄を訴えていた。

モランはルイスに銃を向け、バルモラルを渡せと言うが、
ルイスは拒否する。
彼は法によって裁かせます
それが兄さんの望んだ この国の在り方です

しかしモランはぬるいと言う。
そんなものに従って虐げられている人々を救えるのか?
それであいつが浮かばれるとでも思っているのか?

ルイスは言う
今 僕達が成すべきは
かつて我々が犯した罪への贖罪を果たすことです

権力を振りかざす者達に裁きを下すことでも
虐げられている人々を救うことでもない

それでもモランはウィリアムの遺志を継いで
自分にしか出来ない道を選んだと、強引な手に出た。
ルイスに刃を向け、退くように言う。

あの時、引き金を引けなかった自分が許せなかった。
だから今度は自分がウィリアムの十字架を代わりに背負う
呪われる役を引き受けると決めた
それがウィリアムのいない世界で唯一 できる事だから

さすがに格闘ではモランに敵わないルイス。
銃口はバルモラルの影に向けられる。

モランが引き金を引いた時、
ルイスの「伏せて!!フレッド!!!」の声に、モランは動揺。
自分はフレッドに向かって撃ってしまったのか。

その隙をシャーロックが逃さなかった。
シャーロックに取り押さえられたモラン。
そもそもモランは義手を三年間メンテナンスしていないのだから、
全盛期の戦闘力はなかったようだ。

観念したモランだが、
別にルイス達はモランを捕まえる気はなかった。
暗殺を阻止さえ出来れば良かったのだ。

そしてバルモラルはマイクロフト・ホームズによって逮捕。
ロシアに消されるのを待つか、この国の法の庇護を求めるか、
バルモラルに選択させたが、選びようが無いですよね。

そしてシャーロックはモランに、あるものを渡していた。
それはトランプのカード。
モランにとっては思い出深いカードだ。
テムズ川に身を投げた瞬間も胸に忍ばせていたのだ。

それでモランは理解した。
ウィリアムは生きている

もちろん、モランのやった事は許される事では無い。
だから償っていかなくてはいけない。
フレッドも無茶をしたが、
「仲間に・・・モランに殺されるならそれでも良い」なんて言っていましたね。

こうして、ようやく前を向けたモラン。
皆の耳の痛い歓迎は、仕方無いと思いましょう。
3年もヤキモキさせたのだから。

そしてウィリアムが生きている事は、
アルバートにも伝えないといけない。
その役はホームズ?