漫画好きのひとり言

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ヴァンピアーズ (アキリ) 29話

ギカの居場所を突き止め、反撃に転じる。
猫児は容赦なかったなー
仲間も巻き込んで強烈な一撃。

そしてアリアの元に急ぐが、
洗脳が解けた一花とイチャイチャしていて、
ホッとするやら、呆れるやら・・・

カラは二人の間に入る隙など無いことくらい分っていた
ちょっと寂しそうだ。

そんなカラにヤンヤンが声を掛けた。
カラはヤンヤンに目を向けると、そこには全裸の少女がいた。

シャーディ?

ジャヤンティ(ヤンヤン)は吸血鬼だったのだ。
驚きのあまり、言葉を無くすカラだったのだ。

一花の自宅に戻り、猫児の作った食事でお腹を満たした後、
カラはジャヤンティ・・・シャーディに改めて訊いていた。

どういうことなんだ?
何故 黙ってた?

ごめんね カラ・・・

教えてくれ 君になにが起きたのかを

そしてシャーディは語り始める・・・

あはれなり 鷹匠ガルの娘・シャーディ・キルマニは
シャーの兵士の手にかかり砂漠に死んだ
年ごろの美しい娘になっても鳥を愛し本と戯れ
男には目もくれぬ変わりものだった

勝手に決められた結婚が嫌で
硬直した村から少し離れてみたかった。
その罰としては、あまりの仕打ち。

ああ こんなことなら皆にお別れを言って来るんだった
さよなら鴉よ
いつも私を支えてくれた優しい貴方たちに 幸あらんことを

死にたくない・・・
途切れる意識の中、女性が覗き見ているのを感じた。

目覚めたシャーディ。
何故か生きている。
女性が気付き、「起きたか」と声を掛けてきた。

その女性の名はカラ。
のど渇いただろう?と飲み物を渡してくれた。

・・・私なぜ生きてるんでしょうか?

・・・君がそう望んだから
救うためには こうするしか無かった



ぼくらの血を飲んだ人間は不老不死となる
君は今日 輪廻の輪から外れたんだ
不死者は世の初めから隠されている
すぐには信じられないかもしれないが・・・

信じます

あまりにあっさり信じたものだから、
拍子抜けするカラ。

・・・飲み込みが異常に早いな

覚えているのです・・・
刺されたお腹の焼けるような熱さも
呼吸を邪魔する血のにおいも、鮮明に
傷痕も痛みも無いなんてあり得ない・・・

あり得ないことが起きているのだから受け入れるだけ。
冷静で賢いシャーディを気に入ったカラ。

ぼくと来ないかシャーディ
ずっと独りで退屈してたんだ
世界を見に行こう

カラと旅をしたシャーディ。
閉ざされた世界で死んでいくしかないと思っていた。

偉大な詩人は言った
生の息吹を知らない者が羨ましい
母から生まれなかった者こそ幸福だ、と

この宿には 生と死という二つの戸口もなければ
心の痛みも命へのあきらめもない
なんという自由!

カラの話を聞くシャーディ。
カラは130年くらい前に生まれた。
飽きもせず寝て食って遊んでまた寝て食って・・・

結局やることは人間と変わらない。
死なない以外の違いは・・・

長く生きている分、忘れてしまうことも多い
一つの所に長く居られない
10年が限度か
あと大事な違いがある

そして、それをシャーディは なかなか受け入れることが出来なかった。
しかし拒絶し続けられるものでもない。
乾くのだ。

こんなのは私が望んだ自由じゃない
第二の律法(申命記)によれば・・・

それでも拒むシャーディだったが、カラが強引に飲ませた。
美味しい・・・

カラは嬉しかった。
こんなに楽しい気持ちになれたのは いつぶりだろう・・・
シャーディ 君を仲間にして本当によかった

それはシャーディも同じだった

だめよ シャーディ
今の話は聞かなかったことにしますから
決してお父様に言ってはいけません
あの子のことは二度と考えないようにしなさい

でも強い想いがシャーディを動かす。
カラと唇を重ね・・・

女が女を愛するなど
ここでは決して 許されぬことなのですから

カラと行動を共にしていたシャーディが、
いつカラの前から姿を消し、そして鴉になる呪いを受けたのでしょう。
続きが気になります。