漫画好きのひとり言

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人狼機ウィンヴルガ (綱島志朗) 50話

意識を失ったゼインは、夢の中で全裸の真白を目の前にしていた。

・・・ここは私の心の中・・・

以前 もう一人の私に よく ここに連れてこられてた・・・

同化して・・・ スピンドラーになった今なら・・・

前に この力で触れたゼインの心なら・・・

ここに連れてこれると思った・・・

 

ゼインを誘惑する真白。

・・・お願いゼイン

私を・・・ 抱いて

 

現実の真白の体は限界。

しかし心の世界でゼインに抱かれれば、

心が満たされれば きっと耐えられる。

 

そう言われると、ゼインも助けたくなる。

真白の誘惑に負けそうなゼインだったが、

そこでウィンヴルガの事が頭を過ぎって、動きが止まった。

 

・・・お願い!

ここで抱いてくれたら私は助かるの!

あなたの願いだって・・・

 

・・・それがお前の救いで・・・

俺にもいいことだと・・・

 

そうよ! だから・・・

 

・・・いやだね

 

ゼインははっきり断った!

俺が欲しいのはいつもの真白だ

こんな所でお前を抱く気にはなれん!

手軽だった・・・という理由なら特にな!

 

真白にとっては想定外だったようだ。

驚きの表情でゼインを睨む真白。

その真白にゼインは続ける。

 

・・・その欲望は 本当にお前の心から出たものなのか?

 

違うッ これは外からの刺激で・・・

 

なら なおさら俺の知ってる真白じゃない

偽物の願いを叶えるなんて願い下げだ

 

ぐうの音も出ない真白。

 

お前は あの時 ウィンヴルガと どんな約束をしたんだ!?

俺は・・・ 約束を守れる男になりたい

それがかっこつけだっていうなら・・・

何度でもかっこつけてやる!!

 

あいつとどんな約束をしたってかまわない

俺は正々堂々 ウィンヴルガからお前を奪ってみせる!!

ここに俺の好きな女はいない

だから・・・ 行くよ

 

いつもの姿に戻り、この場を去ろうとしているゼイン。

最後に真白を励ます。

 

真白 負けるな

俺が惚れた女は強いんだ!

 

ゼインが男を見せ、いや魅せましたね。

ここまで言われたら真白だって本気で抗う。

目の前にいた男達を操ってみせたのだ。

 

ベルはゼインが起き上がってこないので、興味を無くし、

本命の真白に向かうつもりだったが、

急に背後からゼインが攻撃してきた事に気付く。

 

咄嗟にベルは防御し、勠王の腕は破壊された。

失敗した・・・ もう少しだったんだがな・・・

 

ベルはまだ戦う気でいるゼインにトドメを刺す気になった。

ゼインに向かっていくベル。

 

・・・そっちから来てくれて やりやすくなったよ!

勠王の攻撃がダオラグにヒット。

ついにシールドは破壊された。

 

シールドを破壊されて、驚くベル。

は!? 11ヒット!?

 

自分で言っただろ?

ダオラグのシールドは10発撃っても貫けないって・・・

だから11発 同時に撃ち込んだんだ

 

ベルは納得出来ないでしょう。

それに破壊したはずの勠王の腕が修復している。

 

勠王との本当の噛み合い方が分かったのさ!

もうお前のシールドは 俺たちに通用しない!!

 

ゼインとベルの戦いをモニターで見ていたミドリは驚いていた。

今のは・・・・ 超多重同時攻撃・・・・!?

新型人機のシールドの反射速度は1ナノ秒

勠王はそれを上回る速度で実体を持つ分身体を作り

一箇所へ同時に拳を!?

 

超超超高速の攻撃に加え、復元能力も同じように高速。

ダオラグとの能力差は実に100万倍だった。

 

ようやく・・・ 勠王のすべてが分かった・・・

戦争はトドメを刺すまで ・・・だったな

1発で決めてやる 砕け勠王甲壱式!!!

 

さすがにダオラグはひとたまりもなかった。

ベル・・・死んだ?

 

圧勝したゼインを見て、ミドリは

「この力とウィンヴルガに眠る宝が手に入れば・・・」と、

さらに野望を強くしたが、基地内に衝撃が走った。

 

真白が脱走したのだ。

真白はミドリへの怒りを露わにしていたが、

すぐに気持ちを鎮めていましたね。

 

怒りで我を忘れても、何も良い事は無いのだ。

今は飛花を見つけて、早くここから脱出し、ゼインに謝らなくては・・・

 

そんな真白を呼ぶ声が聞こえた。

その声に聞き覚えがあった。

グロリアだ。

 

こっちだ・・・ 急いでくれ!

 

声に導かれて向かった先にはフラッドグレイス。

グロリアはこの中に?

 

真白はグロリアと飛花を救い出して、無事にここから脱出できるのか?

そろそろウィンの出番かな?