漫画好きのひとり言

今までありがとうございました!

絢爛たるグランドセーヌ (Cuvie) Scène.097

煌びやかなロイヤル・オペラ・ハウスのステージ

ロイヤル・バレエ団のスター達

ロイヤルを引退しても輝き続けるニコルズ先生

この人に ただついていけば「回り道」をせずに

最短距離で あの場所へいける?

 

ニコルズ先生の言葉はすごく響いた

ニコルズ先生の言葉がきっかけで、

ニコルズ先生の背中を追い掛けて ここまで来たのだ

 

このままニコルズ先生を信じてついていけば

きっと あの先にも手が届くのだろう

 

「しなくてもいい回り道」って なんか・・・引っかかる

だって ほら急がば回れともいうじゃん?

そもそも ここまでだって最短距離できたわけじゃないと思うし

今の自分があるのは その過去あってのものだし

 

焦る気持ちも もちろんずっとある

だって 周りは みんなエリート

全力で喰らいついていかないと振り落とされる

 

クラシックのレッスンのたびに感じる「圧」

確かに「回り道」なんてしてる場合じゃないかもしれない

ここで ロイヤルで 学んでいくと決めたのだから

 

決意を新たにして、レッスンに励む奏。

そして奨学生枠で頭を悩ませるオリバー。

枠に対して希望者が多いので、全員希望通りとはいかないのだ。

 

ニコルズが その話を聞いて

奏を奨学生枠に入れてあげてとオリバーに頼んでいましたね。

 

気持ちは分かるが、オリバーにしたら全員残したいに決まっている。

経済的な理由で去るようなことのないように支援はしたい。

でもお金は沸いて出るものじゃない。

 

進級すら出来ずに去って行く子いるが、

そういう子は期待に応えることをやめた子達だ。

奏は支援してでも引き留めたいでしょうけど・・・

 

そしてニコルズはスクールを出る前に

奏とエヴリンと顔を合わせましたが、

その時は笑顔を作っていましたね。

答えは出たのかな。

 

奏達は何の用でスクールに来たのか気になったようだ。

別の学年の子に補習とかしているのか・・・

 

エヴリンが話してくれましたが、

ニコルズが指導するようになったのは最近のことらしい。

ロイヤルのプリンシパルを引退したあとも

ダンサーや振付家としての活動に重きを置いていて、

アメリカで初めてワークショップを開いた時に

エヴリンは親に泣きついて参加したらしい。

 

それがニコルズとの出会い。

そしてレッスンが終わった途端にロイヤルにいらっしゃいと言われた。

 

奏はビックリしていましたね。

私と同じじゃーん!!!

 

自分だけじゃ無かったと、ちょっとショックだったかな。

まあ才能のある者を見たら、誘いたくなるものでしょう。

 

エヴリンは奏が自分だけだと思っていた事に気付き、

ニコルズ先生を独り占めなんて出来ないことを覚えておいて

釘を刺していましたね。

 

それはともかく、ニコルズが急に指導を始めたので、

もしかしてダンサーからの引退を考えているのかと不安になる奏。

 

プロバレエダンサーのピークは短い

 

まだまだニコルズの踊る所を見ていたい

衰えは感じられないし、むしろ今の方が優美で繊細で好きなくらいだ

 

引退自体はずっと噂されている。

もし引退したら泣くだろう。

 

ニコルズ先生と同世代の滝本先生やガレル先生は、

どうして早く引退してしまったのだろう

人が踊るのをやめるのは 一体 どんな時なのかな

身体が動かなくなった時?

それとも踊りたいもの 全部 踊ったって満足した時?

 

でもそれは奏にはないと感じる

世界には知らないダンスがいっぱいあって

一生かけても踊りきることなんてできないだろう

 

スコティッシュ・ダンスを習って踊っていたが、これも楽しい。

時間が確かに足りない!!

 

スクールはハーフタームの休みに入る。

帰省する者もいるが、奏は遠いし旅費がかさむので、

知り合いの人(咲希のステイ先)の家に世話になる予定。

 

そして身体が鈍るのは避けたいので

オープンクラスを受ける

 

寮から通えたら良かったが、部屋は短期講習の人が使うので

空けないといけない。

どうせなら短期講習も受けたかったが、スクールの人はさすがに無理らしい。

 

部屋を綺麗にし終わった頃、咲希が迎えに来たので

寮を出ようとすると、そこで短期講習の人と遭遇。

なんと紫萱だ。

 

奏はすぐに名前を思い出したが、

紫萱はすぐには奏の名を思い出せなかった。

奏は忘れるなんて酷いなぁと言うが、

YAGPで一緒にロイヤルに行こうと誓ったのに、

奏はあの場でさっさと年間留学を決めてしまったので、

紫萱は奏の事を無意識に思い出さないようにしたのかもと言う。

先を越されて悔しかったのは確かでしょうね。

 

連絡先を交換したが、スケジュールいっぱいで

会う暇はないかなと思ったが、紫萱は今日なら空いていると言う。

 

なんと紫萱も奏と同じオープンクラスを受けると言うのだ。

咲希はスクールの子は練習の虫だねと感心するばかり。

 

移動中に咲希の進路を聞く奏。

咲希は指導の道を選ぶが、日本には帰らずに

イギリスで就職を目指すという。

日本よりも色々と難しい事はあると思うが、

教える事そのものが好きだし、こっちの水も合う

 

咲希は本番に弱く、緊張が苦痛になる。

それでは舞台人としてやっていけない。

それよりも誰かが輝くのを見ていたい

今 バレエが好きだからこそ ・・・嫌いにはなりたくない

 

この言葉は奏に響いた。

そっか そんなことも・・・あるのか

バレエへの向き合い方って 人それぞれ

踊れなくなったから教えるとか

そういうわけじゃ きっと・・・ ないんだ

ニコルズのことが頭を過ぎる奏。

彼女が指導を始めたのは、踊れなくなったからではないのでしょう。

 

オープンクラスに行くと、レベッカもいた。

レベッカに咲希、紫萱を紹介したが、

紫萱はレベッカ華人と知って ちょっと嬉しそう。

 

そしてレッスンが始まると紫萱はご機嫌で踊り出す。

長旅で疲れていないのか?

 

そう わかるよ

どんなに疲れていても 踊るのは楽しい

踊れなくなることなんて 今は考えたくないよ