漫画好きのひとり言

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ノラガミ (あだちとか) 96話

倒れたひよりが目覚めた場所は雪音の姉・ユカの家。

着の身着のまま飛び出してきたなら、

親御さんが心配しているから連絡してと言われるが、

ひよりは「今はちょっと・・・」と答える。

 

ユカはそれで察したのでしょう。

わからないでもない。

自分も帰れないなんてザラだった。

 

小学生の時、父の誕生日にプレゼントを買ったのだが、

ハルは忘れていて買っていなかった。

ユカが咄嗟に二人で買ったと言ったのだが、

父は分かっていたのだろう。

ハルに「箱の中身を言ってみろ」と言い、

「外したら二人共出て行け」と言われたのだ。

 

家を追い出され、その時が初めての野宿だった。

嘘を吐いた自分が悪いのだと自分を責めるが、

ひよりは「悪くないです ごめんで済む話です」と言う。

本当にそうですよね。

こんなの父親が酷いだけ。

 

ひよりの言葉を聞いてユカは

「ひよりちゃんの家は うちとは違うのね 安心した」と言う。

そんなひよりが、何故 家出同然で手紙を届けに来てくれたのか。

ハルと親しくしていたようだけど・・・ ハルに頼まれたのかな

それで・・・ ハルは今・・・

 

でもユカは起きがけにする話ではないねと去って行く。

それでひよりは察した。

ユカは雪音の手紙を読んだのだ。

もし あの手紙に返事をするとしたら

雪音君に会えるとしたら どうしますか・・・?

 

ユカは自分の部屋に戻ってハル(雪音)手紙を読み返していた。

ユカはずっとハルに手紙を送っていた。

でもハルの手紙には「どうして返事を送ってくれないの?

もう限界だよ 会いたいよ 姉ちゃん」とあったのだ。

どうしてこんなことを書いているのかユカには分からなかった。

 

少し考えれば分かる気もしますが、

父親が全て取り上げていたのだ。

それこそハルが姉に宛てた手紙も何故か父親が持っていた。

母親が送り返していたのか? ここは謎が残る。

 

ハルにしてみたらショックでしょう。

姉が受け取りを拒否したのかと思ったかもしれない。

 

手紙にはもう父親とは一緒に居たくないと書いていたので、

それを父に読まれて殴られた。

こうして死に繋がっていくのかな。

 

そして術師と一緒に居る雪音。

夜卜の声は届かないのか・・・

 

兆麻は「もっと声を掛けろ」と言うが、

届かないと夜卜は諦め気味。

そんな夜卜を兆麻は強引に引っ張る。

天照が来る前に雪音を回収!

そうするんだろ!

また見失ったら もう終わりだからな なにもかも!

 

夜卜も雪音を探すが、ついに見失ってしまった。

もう見えない――!

 

それも兆麻は呼んでみろと言う。

経緯も全て知った上で言っている

雪音の器を呼べよ

無理だと思ってるだろ?

でもやってみなきゃわからない

 

ちょっと行き違いがあって 気まずかった時も

苛立っていた時も いつでも どんな時だって 僕は

ヴィーナに呼ばれれば嬉しかった

必要とされてると実感できたんだ

雪音も きっと同じなはず

夜卜は 雪音を信じられないのか!?

 

それでも夜卜には雪音の言葉が刺さっていた。

「オレは雪音じゃねぇ!!

今すぐ放て!! これを消せー!!」

どうしても呼べないのだ。

 

・・・迷うなよ!!

兆麻に言われる夜卜だが・・・

 

そして夜卜から逃げ切って安心している術師。

また雪音を煽る。

なぁ 莠・・・

お前も夜卜に捨てられ 追いかけ回されて大変だろうに

振り回される身にもなってみろってんだよなぁ

此岸でも彼岸でも翻弄されて かわいそうに・・・

でも逃げるな お前にもあったはずだ

「なぜ?」「どうしてこんな目に?」

その絶望の先に

真っ暗で 苦しくて 寒くて ひもじい その先に

煮えたぎるものを感じたろ

 

・・・一番振り回しているのは誰だと?

雪音は気付いていないのでしょうね。

利用されているだけなのに・・・

 

自分には雪音の父親と術師が重なるのだが、

今の雪音には分からないのだろう。

 

術師に拡散しろと言われて善網を広げる雪音。

術師は「よし これでいい・・・」と善網に乗るが、

ここで光射す方に人影を認めた。

 

それは天より参りし4人の刺客

ついに来てしまった。

もう夜卜は間に合わないのか!?