漫画好きのひとり言

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憂国のモリアーティ (原案/コナン・ドイル 構成/竹内良輔 漫画/三好輝) #57

ルイス達の今回の任務は、ロシアに機密情報が渡る事を阻止すること。
アデアという男が、父親が持っていた潜水艦の設計図を
借金の返済の為、ロシアに売り飛ばそうとしているのだ。
 
アデアがロシア側と接触する日付や場所は判明している。
来週末、ホテルで開催される一夜限りのカジノパーティーだ。
 
今回のプランはアデアから鍵を盗み、
金庫に保管してある設計図を回収すること。
アデアを殺してしまえば簡単に事が進みそうだが、
今はMI6として動いている。
 
最悪の場合はアデアを始末するしかないが、
MI6は自由に人を殺めて良い組織ではないのだ。
 
潜水艦に限らず、軍事技術の進歩はめざましいモノがある。
今、大国間で戦争が起きれば、まだ見た事のないような
大量破壊兵器が使用されて大勢の人が一瞬で犠牲になるだろう。
 
白兵戦の時代は終わった
これからの戦争は情報の戦いになる
 
こうして潜水艦の設計図を回収する作戦を開始したルイス達。
アデアが服の何処に鍵を入れているか確認するが、
警戒心が緩いのかアデアはバーのカウンターに無造作に鍵を置く。
 
マネーペニーのお色気攻撃にアデアの目を奪い、
フレッドが別の鍵と交換。実に鮮やかだ。
 
鍵を擦れ違い様にマネーペニーに手渡した後、
今度はマネーペニーがポーター役のボンドへ。

カバンをフロントに預けて欲しいと、
誰からも違和感を覚えないやり方で
カバンの中に入れた金庫の鍵が渡される。
 
あとはアデアの部屋に行き、金庫を開けるだけだったが・・・
 
用心のためか鍵穴が潰してあった。
なるほど、だから鍵に対して不用心だったのか。
金庫はダイヤル式でもあるので、ここはダイヤルで開錠するしか無くなった。
 
ボンドはテストでは3時間かかった。
そんなに時間を掛けたらアデアが部屋に戻ってしまうでしょう。
今回は30分で開けると言うが・・・
 
なるべくアデアを会場に足止めし、時間を稼がなくてはいけない。
ルイスがアデアの対戦相手になり、わざと勝たせて気持ち良くさせ、
なるべく会場から去りがたくしたが、約束の時間が迫っていると言われる。
ギリギリまで引き留めたが、果たしてボンドは・・・
 
何とか開錠に成功し設計図を回収したが、
部屋から出る前にアデアが戻ってきてしまったようだ。
まあ、ボンドなら隙を見て離脱できるでしょうけど・・・
 
しかし、ここで思わぬ出来事が起きる。
窓際にいたアデアが狙撃されてしまうのだ。
頭に一発。即死だ。
 
フレッドとジャックに狙撃位置に向かわせ、
ボンドとルイスは死体の検分と後始末。
アデアは借金苦による自殺ということにしたが、
問題は狙撃した者のこと。
 
使用された銃弾はダムダム弾
しかもボンドは目の前にいたのに銃声を聞いていない。
 
音の無い狙撃銃を持ち、特殊な弾丸を扱う凄腕の狙撃手
そんな人間は一人しかいないだろう。
 
アデアを殺害したのはセバスチャン・モラン。
これは間違いないことでしょうね。
 
しかし、何故アデアを殺したのだろうか。
ボンドが見つかるとでも思ったのか?
それとも英国を裏切る行為には死を・・・というのだろうか。