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憂国のモリアーティ (原案/コナン・ドイル 構成/竹内良輔 漫画/三好輝) #49

犯罪卿と告白し、実際に男爵を殺しているウィリアム。
しかし、ウィリアムは雲隠れしているため、
追及の矛先は兄のアルバートに向けられる。
 
MI6の長であったアルバートだが、
弟を自らの手で逮捕せよという女王陛下の命には従えず、
MI6の職を辞すると宣言。
 
それにより爵位を剥奪されても構わないと言っていますし、
女王陛下もアルバートを動かすことは不可能だと思ったでしょう。
そこで女王陛下はホームズを頼ることに。
 
国会では貴族達からモリアーティが糾弾され、
街でも多くの市民がモリアーティへの怒りを荒相にしている。
 
全て予想通りの反応。
最後の事件の滑り出しは上々。
 
そして貴族を殺し続けるウィリアム。
単独犯でないといけないので一人で行動をしていますが、
カークランド伯爵邸ではフレッドが手助けしていましたね。
 
それはウィリアムに自分の考えを伝える為でもあった。
罪を犯した者達に罰を下しているだけなのに、
ウィリアムまで死ななければならないなんて、おかしな話だと。
 
フレッドにとってウィリアムは正義の執行者
だからここまで付いてきているのだ。
 
しかしウィリアムは言う。
自分のやって来たことを一度たりとも正義とは思っていない。
人が人を裁く権利など無いと思っている。
 
相手がどんな悪人であれ、
禁忌を積み重ねてきたという自覚がある。
 
既に自分の手は緋色に汚れ切ってしまっている。
この汚れはどうやっても拭い落とせない。
だから もう死にたいのだ。
 
フレッドはショックだったでしょうね。
それなら死刑執行官はどうなる?
ウィリアムの論で言えば、
死刑執行官も責任を取って死ぬ必要があるじゃないか。
 
確かにフレッドの言い分も分かる。
これは気持ちの問題でしょうね。
ウィリアムは自分の行いが許せないのだ。
 
フレッドの訴えは聞き入れて貰えず、
闇の中に去って行くウィリアム。
 
それでもフレッドは諦めきれない。
全ての責任を一人で背負って死ぬなんて・・・
そして死ぬ事で救われるなんて、あまりに不憫すぎる。
 
何としても最後の計画だけは止めたいフレッド。
彼はホームズに手紙を書くことにした。
 
これは裏切りとも言える行為ですよね。
そして手紙を書くフレッドの手を止める者がいた。
ルイスだ。
 
ルイスに裏切りがバレてしまった。
フレッドはルイスにウィリアムが最後に死ぬという計画に
どうしても納得がいかないと訴えましたね。
 
そしてそれに対してルイスは「同感ですね」と答える。
実はルイスも、最後の事件の計画に
納得がいっていなかったのだ。
 
兄を救うためなら裏切る事になっても後悔しない。
ウィリアム兄さんが死ぬ運命を認める事は出来ない!!
 
前話(48話)でルイスは計画に否定的でしたからね。
この動きは当然でしょう。
 
気になるのはウィリアムやアルバートが、
フレッドやルイスの動きを予測していないかどうかですね。
 
アルバートなら、これを利用してウィリアムの命を救うかも?