憂国のモリアーティ (原案/コナン・ドイル 構成/竹内良輔 漫画/三好輝) #48
ミルヴァートンを殺した事で逮捕されたホームズ。
しかし「現場での目撃者が一人もいない」し、
「血痕などの犯行を裏付ける物証が残っていない」し、
「死体が見つかっていない」ので、ホームズを殺人罪で起訴出来ないのだ。
この状況を喜ぶホームズ。
ジョンとメアリーは結婚できる上に、
ホームズは犯罪卿を追うことが出来る。
これを聞いていたジョンは激怒しましたね。
ホームズが人殺しになった事、
ホームズが自分(ジョン)の為に一人で犠牲になった事、
それを俺(ジョン)が良かったって喜ぶと本気で思っているのか!?
確かに裁判にはならないかもしれない。
しかし、だからと言って、その罪が消えて無くなる訳じゃない。
ホームズには一生道義的責任が付きまとうのだ。
さすがにジョンにここまで言われると、ホームズも堪えるでしょうね。
でもミルヴァートンは最低の人間なのだ。
生きていて良いわけがない・・・
ホームズの兄はジョンの言葉を聞いて、気が付いたことがあった。
屋敷に忍び込む前に銃声があったと。
つまり先客がいたはず。
ホームズは隠しませんでしたね。
犯罪卿が先にいたのだ。
その名は・・・
朝刊の一面で大きく報じられているだろうから、
わざわざ教える必要は無いと言うホームズ。
まさにその通りだった。
朝刊の一面に犯罪卿の正体が載っているのだ。
そしてロンドン警視庁に犯行声明が届く。
明時、ハーシェル男爵を殺害したのは この私、
犯罪卿こと ウイリアム・ジェームズ・モリアーティである と。
これは始まりに過ぎない。
この国に巣食う貴族を始めとした特権階級を抹殺すると宣言する
誰も私を止めることは出来ない
モリアーティ曰く、これが最後の事件らしい。
対象の人物を全て殺した後、ホームズに自分を殺させるつもりか。
全て単独犯ということにして、弟達は守ろうとするモリアーティ。
果たしてルイスは兄の言うとおりにするのでしょうか。
何故・・・世界のために命を捧げるのが
兄さんでなければならないのだろう・・・
この世界にとって兄さんが悪魔であろうと
僕には兄さんしかいないのに・・・
モリアーティの計画が狂うとしたら、ルイスの存在かもしれないな。