つぐもも （浜田よしかづ） 142話

大綱励起　げんのう　つづり　だいなり！！！！

かずやの攻撃がたうなでを襲う。

霊力の霧も　手に霊力をまとわせた防御も　これには関係ない！！

たうなでは「硬盾」とつぶやく。

すると　かずやの攻撃は弾かれてしまった。

かずやは慌てるが、カラクリは分かっていた。

霊力の霧を瞬間的に超高密度で展開していたのだ。

ならばつらぬく！！

大綱励起　らせん　つづり！！

これは硬盾では防げないと

たうなでは　らせんつづりに手を添える。

すると　らせんつづりがほどかれていくではないか。

ほどいた布を手に持ち、たうなでは引っ張る。

引っ張られたかずやは、たうなでが攻撃してくる事が分かったので、

蒼震笛おとかべ！！　たてつづり九十九折！！！と

自分の前に盾を作り上げる。

パンッと当たる音がした。

そして倒れるかずや。

たうなでの攻撃は、盾を貫いて　かずやに届いていたのだ。

大綱励起状態での　おとかべとたてつづり

そのうえ六防酒で防御力を高めたが、たうなでの攻撃はそれを上回ったのだ。

倒れたかずや。

勝負あった？

そんなかずやに桐葉達が声を掛ける。

おきなさいよ　ばか！

おおい　かずや！　しっかりしろ！

かずやさん　がんばって！

意識を手放すな！！

それでもかずやは意識が戻らない。

そこで桐葉が大声で叫ぶ。

くくりをとりもどすんじゃろうがっっっ！！！

くくりちゃん！！！

やっと目覚めたかずや。

気を取り直して、皆に声を掛ける。

みんな！　心も身体も！！

僕にすべてをあずけて！！！

僕もすべてをあずける！！！

それがー・・・　“かみがかり”！！

まだ　おわってません

まさに最終手段の　かみがかり。

これで倒せなければ勝ち目はないでしょう。

最初から全力で　たうなでを攻撃するかずや。

たうなでも攻撃を受けて「今までと違う」と感じたようだ。

攻撃を受けて、初めて立ち位置から動いた　たうなで。

それでも　かずやの攻撃を次々と捌いていく。

かずやの攻撃の質を瞬時に分析し、最適の防御をしていく。

しかし　かずやも一度見た防御方法なので、

さらに一手上を行く攻撃を仕掛ける。

針の攻撃を硬盾で防ぐのは分かっていたので笛の音で吹き飛ばし、

そこにもう一度針の攻撃。

硬盾の再展開では間に合わないので直接捌いた　たうなで。

そこに帯の槌。

たうなでが避けると、笛の衝撃波。

たうなでも衝撃波で相殺を図るが、衝撃波を放ったのは響華。

かずやは　たうなでの背後に回っていたのだ。

たうなでは回避不可と判断し硬盾を三重に展開。

かずやの拳は三重の硬盾を貫いたが、それで勢いが落ちた。

勢いが落ちた拳を肘と膝で砕くつもりでいたが、

たうなで　の攻撃は弾かれる。

神憑　大綱励起　よりかがし！！！

ついにかずやの攻撃が　たうなでに届く。

吹き飛ぶ　たうなで。

たうなでは吹き飛びながら、

黄泉国に来たばかりの事を思い出していた。

道返しの腕を砕いた事で黄泉真凰に気に入られた。

真名は別にあったが真凰に「たうなでと名乗れ」と言われた。

そして消えたくなかったら欲を持てと言われた。

欲・・・

わくわくする　たたかいがしたい

まさに今がそれだ。

嬉しそうな表情を見せる　たうなで。

吹き飛ばされた空中で静止し、

霊力の足場を作って高速で移動を始める。

たうなでのあまりの速さに翻弄されるかずや。

防戦一方だ。

しかし響華の笛の音で足場が消えた事に気付く。

そこで響華の笛をもって足場を消すぞと牽制。

たうなでは空中での移動を止めて地上に降り、

地上を移動しての攻撃に切り替えた。

空中移動でなければ何とか対応出来る。

しかしかみがかり＆八速酒に大綱励起で、

やっと今の　たうなでの動きについていけているのだ。

追加効果はいつまでも持たない

勝ち目は短期決戦！！

かずやは　たうなでの硬盾を真似して展開。

それも守るためではなく動きを封じるためのモノ。

そして　たうなでの霊力操作を真似て付喪神の技に合わせる。

神憑　大綱励起　らせんつづり！！

たうなでは前と同じようにほどこうとしたが、

実は針と糸で強化されていてほどけなかった。

そして硬盾で動きを封じられているので

全霊力を持って迎え撃つしかなかった。

何とからせんつづりを受けきった　たうなで。

しかしかずやは既に次の攻撃態勢に入っていた。

本命の攻撃はこちらだ。

神憑　大綱励起　よりかがし！！！

らせんつづりを受けきった時に霊力を使い切っていたので、

さすがに　たうなでも為す術がなかった。

かずやの全力の攻撃が　たうなでにヒット！

ついに　たうなでが地面に倒れ込んだ。

かずやの勝利！？