ましろのおと (羅川真里茂) Track.102
ツアーの最初の会場、北海道は大盛り上がり。
空席もあったが、まずまずの手応えを感じたSTCのメンバー。
幸先の良いスタートを切れましたね。
しかも第二弾は青森。
雪や舞にとっては凱旋ツアーと言えるので、
気合いが入らない訳がない。
舞はもちろん実家(田沼家)、梶と荒川は雪の実家に泊まる事に。
夜は歓迎会が開かれるのですが、
田沼家が絡んでいるので、質素な歓迎会になる訳がない。
雪達が舞に指定された場所に行くと、
すでに大勢の人が飲んで騒いでいた。
舞が父親に頼んだらしいが・・・ そりゃそうなるわな。
(雪達が行くまで呆然としていた舞に笑った)
もちろん、流絃の姿もあったが、
雪はその姿を確認しても、嫌な気持ちにはならなかった。
それは一緒に演奏したから気付けたこと。
奏者として優れているのも、引くところは引いて、
傲慢ではないことも分かったから。
舞に呼ばれるまで、意識が飛んでいた雪。
感情が「無」というか「白」だったようだ。
それは雪の根っこにある「白」の感情?
演奏に活きてくるのだろうか。
酔った支援者が流絃に絡む。
後継者がたいした実力で良かった。
神木流本家から跡継ぎが出れば嬉しいだろうと。
舞は自分のことだと思って嬉しそうでしたが・・・
その支援者は雪に語りかけようとした。
松吾郎のじいさんも喜ぶだろ?と。
舞どころか総一でもなく、雪とは。
流絃は「時期尚早」と言うが、
それはある意味、認めているとも取れますよね。
総一は気にしていないが、舞は複雑な気持ちのようだ。
もちろん、梶や荒川の耳にも入っていたが、
触らぬ神に祟りなしと、気にしないことにしたようだ。
しかし、おかげで舞と雪の関係がギクシャクしてしまった。
雪はその場にいなかったから、
舞が不機嫌な理由は分からないでしょうね。
だから、舞は何を怒っているのか?と雪も不機嫌になってしまう。
青森のライブが上手くいくのか心配になってきたよ。
そしてライブ前日。
雪が家に帰ると、先客がいた。
梅子だ。
流絃の存在が雪の中で大きくなってきている事を察し、
釘を刺しに来たという所か。
「流絃の音はどうでもいい」という梅子。
そりゃそうでしょう。
梅子が遺したいのは松吾郎の音。
若菜や雪をコントロールしているのは、その為でしょう。
雪はコントロールされないようにしているが、
それも梅子の計算なら怖い。
口論となり、ホテルに帰るという梅子。
でも去り際に気になる事を言っていましたね。
おめぇの根っコさにある「白」の感情
辿り着いたらどうなるんだが
梅子は辿り着いて欲しいのでしょうね。
でも流絃の影響が怖いという所か。
雪に、この想いは届いているのでしょうか。