漫画好きのひとり言

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もののがたり(オニグンソウ) 六十九話

長月に辻、両家に張られた結界は、
付喪神の身にとって厄介なモノ。

だが今は、その結界をかいくぐる為の塞眼の身体が潤沢にある。
だから仕掛けてきたのだ。
 
挂が主鷹を捕らえたと思ったが、それは間違いだった。
主鷹は挂が弱点を露わにするのを待っていたのだ。
主鷹の狙いは斎。
 
挂は結界への対抗手段を持たないため、
斎の結界内で斎を壊されたら、諸共に消滅するしかない。
 
しかし挂は狼狽えない。
スリルがあって良いと笑うのだ。
 
主鷹は自分(挂)に勝てないから、
そんな手に走ったのだろうと。
 
挂が主鷹の注意を惹き付けている間に、斎は攻撃の準備。
そして挂の攻撃と共に主鷹の背後から複数の刀で突き刺す。
挂の攻撃もヒットし、これで主鷹を仕留めたかに見えたが・・・
 
残念、敗れるのは貴方よ 挂
 
斎を引き裂かれてしまった!
挂はここまでなのか!?
 
その頃、羽織は唐傘に問うていた。
ぼたんに、現人神に、何をさせたいのか
この現世で何を為そうというのか
 
それに答えたとして、歩み寄ってくれるのか?
無理だろう?
 
羽織は時間稼ぎの問いだったのかもしれませんね。
秘かに硯に攻撃の準備をさせていたのだ。
 
そして唐傘に墨による奇襲をかける。
これで退けることが出来れば良いが・・・
 
兵馬は祖父・造兵と共に唐傘の襲撃を退けていた。
ぼたんが造兵に近寄り、
目の怪我の手当にハンカチを渡そうとするが、

怪我をしているはずの造兵の目が開く。 
その目は・・・
 
まさか造兵まで食われていたとは!!
ぼたんを奪われただけではなく、
兵馬の背後には新たな気配が二つ。
 
その二つはよく知った姿だった。
それは兵馬の兄と姉。
 
いくらしぶとい兵馬とはいえ、これは相手が悪い。
誰か助けてくれー!!