漫画好きのひとり言

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もののがたり(オニグンソウ) 八十二話

兵馬の前に立ちはだかるのは討伐隊の精鋭達。

既に生ける屍と化しているが、その能力は劣化していない。

1人が足止めをして他の3人が符陣を形成。

それは大規模符術、本来の“空亡”に匹敵する

外式・混成符陣 “久延毘古

 

その頃の菫と紅緋は・・・

菫が生弓矢で反撃。

しかし攻撃は全く届かない。

 

生弓矢は常世を高速で放つ奥義だが

唐傘の纏う穢れも また常世のものだとすると

この二つは互いに打ち消しあう・・・通じないんだ

しかも――

 

そういって母のダメージを気にする菫。

少し触れただけで左腕が蝕まれていた。

 

婚礼調度達も同じ恐怖を味わっていた。

存在そのものが汚され融かされていく・・・

僕達に残された時間はあと――

 

それでも婚礼調度達は挫けない。

3人が攪乱し、2人がサポート、

残りの1人がありったけの質量を束ねてぶつける。

しかし攪乱は通じない。

唐傘は狙いを定めていたのだ。

最初の1人は・・・鏡

 

そして菫と紅緋の戦いはダメージを負っている紅緋が狙われた。

弱ってる方からツブしていく定石だよなぁ!?

菫は母の方に向かうが・・・

 

そして動く事さえ出来ない白百合。

なぶり殺されるしかないのか?

 

久延毘古”が発動し、兵馬に多くの楔が打ち込まれようとしていた。

 

どの戦いも劣勢。

お前達の世界は今日 終わる

 

まさに絶望を思わせる展開。

孫を 仲間を 母を 救おうと伸ばす手は届かないのか?

そして椿の手によって大樹も・・・・

 

まだだ!!

兵馬の目の輝きは失われていない。

兵馬の言葉に呼応するように 椿も「まだだよ」と言う。

 

彼女が刃を向けた相手は塵外だった。

一番驚いたのは大樹でしょうね。

娘の目は確かに唐傘と同じだったはず。

でもそれは右目だけだった。

左目は人の目だ。

 

混乱する大樹に椿は言う

細かいことはぁ あと!!

奥の手があるなら 今使って!! パパ!!

 

娘の言葉が大樹の背中を押す。

この新手は対象の魂を縛り 己が操り人形と化す

傀儡符の派生であり ここでのみ使う事ができる限定的な“極致”

 

この術を辻代表に語った時、彼女は禁忌を冒していると指摘した。

理論上は可能かもしれませんが・・・

人でなしとなる覚悟はあるのですか?

 

使うなとは言われてはいない。

使わざるを得なくなる時もあるのだ。

そして大樹のモットーは「使えるモンは何でも使う」

 

外式・傀儡符―“鬼来迎” 発動!!

この狭間に揺蕩う縁ある魂共よ

我が符術の下 傀儡となりて 今一度 その力を示せ!!

 

“黄泉比良坂”

それは現世と常世の境界 死せる魂の居る路

 

大樹の言葉に応えた魂達

それは縁のある者の下に現れた

 

菫と紅緋の下には黒檀

兵馬の下には雅楽寮

そして白百合の下には・・・・!!

まさか挂まで戻るとは。

 

侮り過ぎたな 唐傘

現世を生きる者らの意志も

現世を生きた者らの遺志も

ポッと出の貴様らに容易く弄ばれる程

脆くはないということだ

 

さて 覚悟は出来ているか?

見誤った その代償を支払う時だ

 

さあ反撃だ

スカッとする展開を楽しみにしているぞ。

ちなみに次号休載。 ええー