漫画好きのひとり言

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あなたがしてくれなくても(ハルノ晴) 46話

・・・吉野君 好き・・・
そう言いながら陽一を後ろから抱き締める三島。
 
陽一は三島の方を向き、こう伝える。
すいません 三島さんの気持ちには
応えられないっす
 
俺・・・ 妻がいないとダメなんです・・・
 
正直に答えましたね。
誤魔化さない姿勢に、三島も諦めが付いたでしょう。
 
・・・うん わかった・・・
・・・ごめんね どうしても言わずにいられなかった
・・・行って良いから
 
とはいえ、泣いている三島を置いて帰りにくいもの。
躊躇する陽一の背中を、
「いいから 本当に! 行って!」と言いながら、三島は押す。
 
想いを断ち切るには、もう陽一の優しさは邪魔になる。
案外、これで三島も新しい一歩を踏み出せるかもしれませんね。
 
自宅に戻る途中、陽一は思い続けていた。
面倒くさがりのオレが
喧嘩して あがいて 苦しんで
それでもみちと一緒にいる
他の人なら とっくに逃げている
 
陽一にとって、それだけみちは特別な存在。
帰ると、みちは寝ていたが、
その寝顔を見て、陽一は愛おしくなったのでしょう。
 
寝ているみちを抱き締め、
絶対にみちを 離したくない・・・!
 
ここまで陽一が変わるとは!
気持ちをぶつけ合うのも大事ですね。
 
その頃の楓。
一睡も出来ずに朝を迎えていた。
起きてリビングに行くと、既に誠の姿はなかった。
 
何も言わずに仕事に出掛けていった。
冷え切った関係を実感したのでしょうか。
楓は涙を流していましたね。
 
そんな時、着信があってテーブルの上にあったスマホが震動した。
誠がスマホを忘れていったのだ。
 
誰からの着信なのか気になったのでしょうか。
しかしパスコードを打ち込まないと見ることが出来ない。
思い当たるパスコードを入れるが、全てエラー。
 
連続してエラーを出したので、
ついに使用出来なくなってしまった。
ここでやっと楓は我に返りましたね。
・・・私 何やってるの・・・!?
 
こんな風に夫を詮索する自分を恥じたようだ。
誠は自分の為に出勤の準備をしてくれているのに・・・
 
みちは日商簿記を取る為に、専門学校に通うようですね。
その話を聞いて、華は感心していた。
・・・先輩 なんか変わりましたね!
イイ女になってます!
 
そんな事ないと謙遜するみちですが、
褒め言葉を素直に受け取るのがイイ女と言われ、
素直にお礼を言うみち。
 
華に言われ、自信になったのか、心が穏やかだ。
そしてヒールの音が心地良い
以前の自分が見たら驚くだろうな
 
そんなみちに声を掛けてくる女性がいた。
「営業部はどちらでしょうか?」
「主人の忘れ物を届けに来ました」
 
みちは、綺麗な人だと思った。
しかし、名前を聞いて驚愕してしまった。
 
「営業部の新名の妻です」
 
固まってしまったみち。
楓は、目の前の女性が何故固まったのか
不思議だったでしょうね。
 
「あの・・・」と声を掛けると、やっとみちは我に返る。
「あっ すいません こちらへ・・・」
 
急に ヒールの音が鈍くなる
いつもの廊下が霞んで見える
今はただ 冷静を装うので 精一杯だ
 
楓は目の前にいる女性が誠の浮気相手だと知らないし、
みちもそれは分かっているでしょう。
でも、後ろめたさが、動揺を誘う。
 
そしてみちが楓を連れてくる光景を見て、
誠は何を思うでしょうか。
次回も楽しみです。
 
ちなみに次号は休載。
次回47話は11月17日頃掲載予定です。